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11月 04

adobe 主催の、日本では初開催というイベント@ホテル日航東京

全体を通じての感想。

  • 来場者はスーツの人が多かった気がする。ちょい意外
  • sneak peek をはじめ、2日目のカジノとか、運営から、adobe の面白いカルチャーを垣間見ることができた気がする
  • いろんなクリエイタの人たちと交流できて、自分は IT いろいろやってるけど、これといってコンテンツが無いなあ、と危機感
  • RIA とか(言葉の定義すらよくわかってなかった)、まだとんがったモノだと思ってたけど、すぐにフツーな技術になる予感。で、そのフツーなモノを、まだモノにできてない自分に危機感
  • とにかく、クリエイティビティとモチベーションと物欲を刺激された2日間でした

予定調整が遅くなってしまい、申込が遅れてしまったので、見たいセッションはほとんど満席になってしまっていた。見られたセッションについてメモを残しておく。なお、講演で聞き取ったことをベースにしただけで、ちゃんと裏を取っていません。間違い等あったら、コメントとかメールで教えてください。長くなってしまったので、めったに使わない 続きを読む でどうぞ。

S1: 基調講演
アドビプラットフォーム テクノロジーの現在

adobeのチーフソフトウェアアーキテクト ケビン・リンチ氏による adobe 各種テクノロジーの紹介と、ドコモ夏野氏による adobe テクノロジーの利用状況の紹介。

リンチ氏の話で、adobe の最近の技術は、この場で一通りダイジェストが聞けた。(Web 記事等で読んだ) US での内容とほとんど同じだったと思うが、コンテンツやクリエイターを第一に考えているというような姿勢や表現が見て取れた。ケビン氏は自分の事を designer と表現していた。(聞き違いだったかも。)

夏野氏の話は、いつもと同じノリだったが、いくつか興味深い数字が聞けた。

以下、講演メモ。

adobe ケビン・リンチ氏
  • contents is king
  • make it personal
  • less is more
  • movement has meaning
  • create an experience
  • 世界の 70% の Web ビデオが Flash で配信されている。
  • 98% のコンピュータが Flash 再生環境を持っている
  • H.264 は Flash Player 9 の拡張として提供予定
  • Adobe Media Player のデモ .. 広告のオーバレイ表示も対応
  • Flex Builder でのデバッグ、プロファイル、リファクタリングのデモ
  • AIR アプリケーション実行環境は50万ダウンロード超え
  • SDK は15万ダウンロード超え
  • Buzzword .. Webベースのワープロソフト
  • AS3 ベースのアプリではあるが、テキスト処理もサクサク。AVM2 の高速な動作だからこそできた
  • backend は .net で動いてる
  • 次期バージョン Flash Player 10 .. Astro
  • Thermo .. RIA 開発環境
  • デザイナから受け取ったアートワークを Web アプリに加工していくデモ
ドコモ 夏野氏
  • Flash 対応端末は累計 7961 万台出荷
  • iMenu へのアクセスのうち 94% が Flash 対応端末
  • 今後発売機種は全機種Flash対応していく
  • pdf 対応端末 2591 万台
  • iチャネルの契約者数は 1387 万契約
  • 公式コンテンツでも Flash 化が進んでいる
  • 3G の 28〜30% が定額制に入っているが、定額制でない人もFlashサイトを訪れており、ARPU の増加に繋がっている
  • マルチメディアサービスだけで見れば、毎年 1000 億増収ペース
  • iチャネルでの Push コンテンツはテキストと画像で行い、Pull は Flash Lite で作成している。

E-1: Nokia プラットフォームと Flash Lite3 でのモバイルシステム

ノキア社プロダクトマネージャ エリック氏による端末戦略と Flash 対応の実績、開発コミュニティの紹介。

移動機で FLV を再生するデモをやっていた。現行機種は Flash Lite 2.x 系のものしかないとのことだったので、デモ用に用意したものだと思う。

ここで、ちょっと話題がそれるが、FLV
再生といえば、ドコモ 905 での FlashLite3 対応状況が気にかかる。adobe 仕様では、FlashLite 3.0 の新機能として FLV 対応が載っているが、一方で、これを載せたドコモ仕様(ここにある CDK に含まれる仕様)では、FLV について明言されていない。ただ、資料中には、

i モードブラウザで Flash Lite ムービーを直接再生したり、ムービーをi モード対応の HTML Web ページに埋め込むことができます。

という記述がある。いっぽう、ドコモの新機種発表会中継を見ていたという、こちらのブログ(不細工最高 さん)では、

質問者:「FlashLite対応とのことですが、flvについては対応されてるのでしょうか?」
D社回答者:「FlashLiteには対応してますが、YouTubeのflvなど見れないでしょう。」

という情報があったり。また、MAX の展示会場にいた On2 の方は、i.MX21 系のプロセッサで組んだ PDA もどきのデバイスで FLV を再生していたが、説明員の方曰く「Flash Lite 3.0 はパフォーマンスが向上したとはいえ、これでも CPU の 4-50% を Flash Lite に持っていかれている状況。ドコモ 905 がどういう風に対応したのか詳細はわからないが、今の携帯で FLV 再生するのは苦しいと思う」とのことだった。

よくわからない状況ではあるが、少なくとも、ドコモ 905 では勝手 FLV が見られない(見られることを期待しないほうが良い)と見て良さそうだ。ただ、上記仕様の書き方や、ドコモ担当者の応答を見るに、今後発売機種で FLV 再生ができるようになっていくかもしれない。

余談終わり。ノキア エリック氏のセッションは、「ノキアとしては特段制約をかけることなく、開発者がいろいろ作って楽しめる機能をフルフィーチャで載せていく。開発者コミュニティよろしく」というような内容だった。最後に簡単なクイズを出題し、1番に答えた人に E61 をプレゼントという気前の良いイベントがあった。英語が聞き取れていればわかる内容だったんだが、通訳より先に他の人に答えられてしまった。残念。。英語力が欲しい。

以下、講演メモ。

  • 会場内 FlashLite 開発者挙手アンケート .. 10人くらい/約250人
  • 全世界の携帯台数は 2010 年には 30 億台、2015 年には 50 億台の見通し
  • Nokia ユーザは世界で 9 億人。世界シェア 39 %
  • Forum Nokia というオープンな開発コミュニティを運営 .. 300 万人ほどの登録がある
  • Nokia 端末は Flash Lite 仕様を、可能な限り、忠実に搭載してきた
    • Flash Lite 3 での動画機能はハードウェアスペック的に厳しいが S60(symbian ミドルウェア) に搭載させた
    • ローカルファイル FLV の再生デモ。普通に滑らかに再生できているようだった。来年発売予定とか
  • Flash Lite 3 コンテンツは SWF の状態でも、symbian の sys パッケージでも配布/再生できる
  • S60 は Java や C++ での開発環境もある
  • 開発者が楽しめるよう、端末に制限を持たせるつもりは無い。どんどん開発コミュニティに参加してほしい
  • Nokia は携帯Webというものは特に存在しないと考えている。あるのはWebのみ、という考え方

A-1: アドビのオープンソース戦略

adobe 社シニアプロダクトマネージャ ハインツ氏による、オープンソースへの取り組みとモチベーション、現状についての話。

それほど意外な話は無かったが、adobe ほどの規模の企業がオープンソース活動をする際の考えについて、よく考えたことはなかったし、そういう活動をしている企業の話を聞く機会もなかったので、なかなか面白かった。

  • アドビのオープンソース活動
    • 既存プロジェクトへのオープンソースプロダクト利用
    • 既存製品のオープンソース化
    • 社内でのオープンソースプロダクトに対するピュアな研究活動
  • オープンソースに対する考え方とモチベーション
    • 採用技術研究開発のコスト削減
    • 販売することのできない知識や機能/ノウハウをコミュニティに対して還元
    • 競合他社に対するプレッシャー
    • オープンソースそのものはビジネスモデルにはなり得ないし、商業活動に影響することもない
    • 技術や製品ごとにオープンソース化のメリットを判断し、情報の公開を検討する
      • Flex SDK などはコミュニティを巻き込みながら、ユーザ/開発者の要望を逐次取入れ、技術的/非技術的の両面から障壁を下げようとしているところ。
      • SWF をオープンにしていっているのも、開発者を巻き込んでいくことで、動作原理やプロダクトの方向性をよりよく認知してもらえる => オープンスタンダード化が目指せるから
  • 現状オープンソース化したプロダクト
    • Flex SDK
    • XMP
    • Tamarin
  • コミュニティの運営体制
    • 運営/コミュニケーション専属の部隊がいる
    • ドキュメント公開, フォーラム, wiki, ML, ニューズリーダなどを整備し、Yahoo や Google のグループフォーラムからの移行を進めていっている
    • 各プロダクトのモジュールにはアドビのエンジニアリングオーナーを設置。議論はオープンに行うが、リリース計画と判断はすべてアドビで実施

D-3: Flash Lite 3 で広がるモバイルコンテンツの世界

ニューロマジック社執行役員 石川氏による、FlashLite コンテンツ製作テクニックの特徴と 1.0 => 3.0 の違いの説明、デモコンテンツの紹介など。

大体、予想通りの内容が聞けた。整理してあって、デモも多くて(ちょっと失敗していたけど)、非常にわかりやすかった。ここでもノキア社移動機を使って FLV を使用したコンテンツ(クイズゲーム)をデモしていた(正確にいうと電波が入らなくて Device Central を使ったデモになっていた。本当は動作させることができたのだろう)。FLV やれた方が楽しそうなんだけどな.. ドコモ、本当にできないんかな..

  • FL1.0 は SWF4、ActionScript は AS1 でも無い、独特のものだった
  • FL1.1 も特有の作り方。癖が多いが、ドコモがこれがメインなので、実質みんな 1.1 で作ってると思う
    • Flash IDE で大量のレイヤを作って動きを管理する。プログラム開発とは程遠い、辛い作業。
    • Ming や JGenerator でサーバ動的生成できないこともない。でも、アニメーションとかはとてもかけない
    • 写真をメールで送って、Ming を使って、フレーム加工した待受 SWF を返信してくるデモ
  • FL2.0 で SWF7 相当。AS2 も使えるようになった。au やソフトバンクの大半の機種が搭載。
    • 4方向キーサポート。でも使えるのはソフトバンクの一部機種だけ。
      • Device Central を使った駐車ゲームのデモンストレーション
      • Device Central では PC で実行しながら携帯端末の動き(パフォーマンス)をエミュレートできる。電波状態や、電池残量、カレンダーや時計操作のエミュレーションもできるので便利。
    • -forceframerate でフレームドロップを許可しつつ、音と映像の同期させる
    • SharedObject でローカルにデータ保存。植物を育てる育成ゲームのデモンストレーション
  • FL2.1 で XMLSocket サポート。一部スマートフォンに搭載。半リアルタイム通信ができて、対戦ゲームとかに地味に使える。石川氏個人的にはかなりアツイ
  • FL3.0 はパフォーマンス向上、FLV サポート、ローカルセキュリティの強化、バックライト制御やフォーカス表示 fscommand の機能追加
    • ノキア移動機を使った FLV ストリーミング再生を利用したクイズゲームコンテンツのデモ
      • ソフトバンク電波状態が悪かったため中断したが、PC で見た限り(講演者曰く、実機でも)かなり滑らかに再生できて驚いた
  • FL3.0 が出てきたことで、(ドコモが対応していくことで、3キャリア共通で)ようやく 2.0 に移行できる、という見方が強い

B-4: Tamarin と ECMAScript4

Mozilla Corporation JavaScript エバンジェリスト John Resig 氏による ECMAScript4 の仕様と展望に関する話。

基本的には、先日公開された ECMAScript4 overview の話。プレゼンの資料は、先日の Shibuya.JS のと同じだと思う(Shibuya.JS は行けなかったんだが、そっちの方が濃かったかも)。言語仕様レベルでの new feature について、逐次質問を促しながらの、とても丁寧なセッションだった。

  • ActionScript3 は、JavaScript2 の突然変異した従兄弟?
  • AS3 を習得しておくことは、JS2 を始めとしたブラウザスクリプティングの変革に追従するのに役立つだろう
  • ECMAScript4 の機能
    • クラス
      • prototype ベースではなく、本当にクラスベース
      • dynamic class .. クラスへの動的なプロパティ追加ができる
    • Getter/Setter のサポート .. プロパティ名= でのセットを可能にするような仕組み
    • 継承と final メソッド、final クラス
    • メタクラス .. 見た感じ static プロパティを持ったクラス .. どう違うのか、質問が出てたけど、聞き取り逃した
    • interface のサポート .. implements 句
    • 型宣言 var name:string = “John”; みたいなの .. 関数(の引数や返り値)の型指定にも使える
    • 結合型(union)と任意型のサポート
    • Null を許容するかどうかの指定 .. var name:string! = “John” とかだと、name は null にできない
      • 初期化時にも指定できる
    • like .. プロパティセットの型をそれぞれ見て、与えられたオブジェクトと思われるかどうかをチェック
    • wrap .. オブジェクトのキャストみたいなの
    • パラメトライズ .. Java5 のそれみたいの .. class Point<T> { var x: T; y: T; } とかで、new Point<double> とかできる
    • let .. 変数スコープをより厳密にする var のお硬い版
    • パッケージと名前空間のサポート
    • マルチメソッド .. generic な function を定義しておいて、パラメタパターンを複数定義するような
  • 詳しくは、ECMAScript4 の overview を参照

S-2: Technology Sneak Peek

Adobe 社員による、商用化は未定、研究中のプロダクトまたはサービスのデモ。

構想だけでなく、全てそれっぽく動いていたのに驚き。ビールのサービスもありながらの、かなりカジュアルでフランク、ユルい感じの自慢大会といった感じだ。adobe にこんな面白いカルチャーがあるとは驚いた。酒が入っていたためもあるが、かなりテンションの上がった 2 時間だった。

  • Flash Lite 3 でのライブストリーミング
    • ノキアの移動機で再生していた。Jstream のセンタを使っていたぽい。普通にライブ(生中継)で、別系統で電話で会話しながら、フットサル試合の中継をやっていた
  • オンラインファイル共有サービス Share
    • flex で作ってある。1GB 以上のストレージが無料で使える。既にβ版公開中
  • Fireworks next .. タイトルバーには CS4 と書かれていた
    • flex アプリで使える UI パーツが充実していた。AIR や flex へのビルドとパブリッシュもワンタッチ
  • photoshop express
    • ブラウザ上で使えるコンシューマ向けオンライン photoshop
    • フィルタ処理やカラー処理はコンシューマ利用で簡単に写真加工するのに楽しい機能のみピックアップ。高速なレスポンスで利用できる
  • visual communicator
    • 映像プレゼンコンテンツを簡単に作成できるデスクトップアプリケーション
    • タイムラインや、スクリーンに表示する映像、トランジション効果、音楽、テロップなどが感覚的に使える感じ。
    • 客席にいた緑色のシャツを着た人を背景にクロマキー合成
    • このプレゼンが最後の投票で「もっとも面白かった」に選出されていた
  • Web to Print
    • Web で入力したテキストを動的に印刷物クォリティのアートワークに流し込むという技術
    • 高級レストランでのメニュー表を作るデモ
  • Astro
    • 朝のリンチ氏の講演で話に出ていた、Flash Player 10 のデモ
  • Flash next
    • Flash IDE の次期バージョンぽい。複雑な tween の設定や、オブジェクトに対する骨格の設定が GUI で簡単にできる
  • PDF パッケージング
    • SWF や FLV を PDF フォーマットにパッケージングしてしまおうという試み
    • PDF Reader がマルチメディアビューアになっているようなイメージ
  • 画像リサイズ技術(名称をメモし損ねた)
    • 静止画を取り込んで、リサイズ時する際、不自然な変形が起こらないようにする技術
    • カットしても良さそうな変化が単調な部分などを検出し、リサイズ時にそこだけ変形する、らしい
    • 取り込んだ画像の一部を “自然に” 消す技術。風景画の中の小船を消したり、店内ディスプレイ写真の中の一商品を棚から消したり

B-5: RIA システム・デザイン概論

ビジネス・アーキテクツ三井氏による、RIA とその製作/開発現場の現状と課題に関する講演

RIA って言葉はよくわからなかったんだけど、インターネット + クライアントサイド技術でごにょごにょやることを言っているっぽい。結構お硬い感じに理論化/整理された話だった。普段 toC をやっていると、エンタープライズなシステムの状況ってあまりわからないのだが、ビジネスな領域も含めてここまで整備されているのかと思うと、少し焦った。自分のやっていることがフツーすぎる気がしてきた。クライアントサイド自体は、ここ 1 年強ほどちょっと興味を持っている分野なんだが、プロダクション案件で回す機会をつくってこなかったせいか、自分のモノになっている感覚が無い。ちょっとヤバいかな.. そんな危機感を感じる話だった。

  • 大手 RIA 開発企業で RIA コンソーシアムを設立。開発や製作を通じて、RIA の課題や解決方法を研究・公開していく活動をしている
  • RIA を構成する要素 .. 表現力、機能性、操作性
  • 製作/開発側の興味の対象 .. ユーザビリティ、パフォーマンス、コスト
  • Web 製作を支える技術で実現できることは、平均化してきている => より “持続可能” にするためには?
    • やりかた(方法)、考え方(視点)、体制(組織) を見直す必要が出てくるだろう
    • ペーパープロトタイピングなどでレビューにユーザを巻き込むとか
  • その他、資料冊子の解説

A-6: Flex Best Practice

adobe のプラットフォーム分野のエバンジェリスト テッド氏による、Flex アプリケーションの勘所・ポイント解説。

flex に限らず、新しいプラットフォームに手を出す際の注意点としても、有意義な内容だったと思う。プレゼン資料は 1 シートに 1 フレーズというシンプルな内容。資料は氏のブログにポストするとのことだったので、今にこのあたりに出てくるのでは。なお、セッション中、何度も、「best practice とはいえ、取るべき選択はプロジェクトによって変わってくるから、よく考えて参考にしてくれ」という主旨の言葉があった。

プレゼン中のフレーズとメモは以下のとおり。個人的には、Plan to fail early というフレーズと Do not optimize というフレーズが印象的だった。

  • know flex first .. まず、プラットフォームについて知ること。最初のプロジェクトは練習と思って、小規模のものを
  • written requirement .. ゴールは明文化しよう
  • version control & bug database .. どんな小規模なプロジェクトでも整備すること
  • flex is extensible, extend it! .. 拡張可能な仕様は積極活用して、どんどん拡張をつくろう
    • 全てのクラスは適切にパッケージし、組織化(organize)することを念頭に
    • mx:Application を拡張するデモ
  • use application component .. プロジェクト方針にもよるが、小人数小規模であれば、アプリケーションを UI ごとにコンポーネント化しておくのも良い
  • Automated Test Driven Development .. テストは自動化せよ
    • buzzword は 4000 項目以上のテストをデイリー実施している
  • plan to fail early .. 早期に失敗できるような計画を立てよ
    • リスクが高いことを先にやれるように計画すること
  • 2 or more developers? use framework .. 複数名での開発はフレームワークを使おう
  • use command pattern .. これ、よくわかんなかった。後で調べよう
  • use classes to organize code
  • build an API .. flex 開発で分業するときはクライアントとサーバで分けて、双方のAPIを厳密に定義しよう
    • API のテストも自動化せよ
  • do not optimize .. 逐次の最適化に拘るな
    • 最適化する必要のないものに時間を取られる可能性
    • 問題は、大抵、システム全体ができあがってから発覚する
  • clean, indentedn commented code
    • コメントは、実行になんの影響を及ぼすこともない
    • 特にブロックを新しく書くときには必ずコメントを書く習慣を
  • be careful with binding
    • ブロックでののバインディングの乱用は複雑化の一因。読みにくいし
    • function 定義しとこう
  • release early, release often

C-7: Flash Media Server 3

adobe のシニアテクニカルエバンジェリスト Devid 氏による FMS のテクノロジーと今後の方向性の説明。

Flash での動画配信は、高価な FMS が必要になるという情報というか先入観くらいしか持っていない状況だったが、FMS って実際どういうモノかよくわかっていなかったので、それの勉強も兼ねて。

FMS の機能説明がメインだった。もうちょっとインテグレーション時のノウハウの話が出てくるかと思っていたけど、知らないことも多かったし、動画コンテンツのインタラクティブ化という方向性の話や、RTMPe という面白げな仕組みの話が聞けたので、満足満足。

  • Web ビデオ配信の 76% が Flash、現在、1.34 億人のインターネットユーザが 90 億本のビデオクリップを視聴できる状態にある。
    • US ユーザの統計。75% のユーザが 181 分/月、68 本/月の Web ビデオを視聴
    • 日本では 99.5% のブラウザで Flash ムービー再生できる
    • BBC も Flash ムービーの採用を決定。大手メディアの Flash 配信が進んでいる
  • 現在のメジャーな配信方法は on2 VP6 streaming
    • プレイヤーの H.264 対応は 12 月を予定
    • 同時に mp4 や m4v, 3gp を FMS やプレイヤーでそのまま扱えるようにする
    • ハードウェア対応も進めていく
  • FMS3 で目指している方向
    • 動画を使ったインタラクティブコンテンツプラットフォーム
    • player からローカルの Web カメラやマイクにアクセスし、そのまま FMS 上へキャプチャ、配信
      • アップロードでは無く、FMS のストレージへ直接書き込む
      • 実は現状の youtube でもこの機能が使える
    • http://remix.mtv.com/ .. ブラウザ上で素材ムービーをミキシング、シェアできるサービス
    • 日本のインタラクティブ動画コンテンツの事例 http://labs.broadband.biglobe.ne.jp/neo/
  • FlashLite 3 と FMS3 の連携
    • FlashLite 3 動画対応の携帯はドコモから来年辺りには出てくるのでは
  • セキュアな動画配信
    • 現在のところ RTMP を使用。HTTP だとブラウザにキャッシュできてしまう。ブラウザの上のプレイヤーに直接データを渡せる RTMP が適している
      • でも、Real 社がプレイヤー上での保存サービスを提供開始し、物議を醸している
    • 今後よりセキュアな RTMPe へ移行
      • 128bit 暗号化をサポート。仕組みは SSL と似ているが、オーバーヘッドは、むしろ RTMP より小さい
      • 初めに HTTPS で SWF をリクエストし、SWF を鍵代わりとして RTMPe で動画を流す
        • ここで、トークンベースの認証を入れることもできる
      • RTMPe と SWF による二重のセキュリティ。現時点では最強?
  • FMS3 での注目すべき新機能
    • 同時接続数が増大した際の CPU 負荷を軽減 .. これまでは 600 接続くらいで CPU 負荷が急増していた
    • AAC のライブエンコーディングサポート
    • メタデータのサポート .. 動画の尺が長くなってくると重要になってくる
    • Flash Media Encoder
  • FMS サーバの構成例
    • 複数の edge server と 1 台の origin server .. 中規模向け
    • FMS/FVSS でハイブリッド .. 大規模向け .. 普段は自前の FMS システムで運用し、負荷増大したときは CDN へ移行できる構成

F-8: PaperVision 3D

AS3 の 3D レンダリングエンジン開発者 Ralph 氏による PaperVision 3D の説明とデモンストレーション。

PV3D は気になってはいたものの、いまだに手を付けられていなかったので、良い機会だった。

  • 2005年から開発。2006年にオープンソース化。OSFlash で最大のユーザコミュニティを持っている
  • PV3D は Flash を使っている ActionScript3 プログラマに受け入れやすいクラス構成をとっている
    • Scene .. Stage とか _root に相当
    • Camera .. Papervision 独自の概念
      • position, rotation, zoom, x, y, z(position と同義?)
      • カメラの振る舞いは 2 タイプ .. 対象の Object をフォローしつづけるタイプと、完全なフリーカメラ
    • Object .. Sprite とか Movieclip に相当
      • 基本的な立体は一発で生成できる
    • Material .. Image に相当?質感と表現方法を扱う
      • Texture
      • Wireframe
        • Flash では線をたくさん引くのは負荷が高い
      • Colormaterial
      • Bitmapmaterial
      • Moviematerial
        • オブジェクトの表面に SWF を貼り付ける、など
      • Videostreammaterial
  • Ralph 氏による自作 3D ムービーのデモ



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