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4月 24

このたび「Rails で携帯サイトを作る」という趣旨の解説書の執筆に参加させていただきました。共著者のお二方、お声がけいただいた編集者様には、大変お世話になりました。このたびは、ご一緒させていただき、ありがとうございました。

いわゆる「スマートフォン」向けサイト開発の解説書ではありません。iPhone も android も出てきません。あまり好きな表現では無いですが、あえて言えば「ガラケー」サイト開発の解説書です。

今さら?という声も聞こえてきそうですが、僕は、ある意味良いタイミングだったかも、と思ってます。まだまだ今の状況では「スマートフォン」サイトに(堅実に)お金をかけられるところは少ないという印象ですし、一方で「ガラケー」は「ガラケー」で、わりと基本的なところは変わらなくなってきつつありますし。

個人的には「ガラケー」に固執するつもりはさらさらないですし、かといって今すぐ「スマートフォン」に飛びついてズッポリ浸かりたいというノリでもない感じです。が、まあ、一方で、僕は「ケータイ」がわりと好きなので、どっちにせよ、携帯向けサービスを Ruby/Rails で作っちゃおうぜ、という流れが少しでも広がると、周りから楽しいサービスが生まれていったり、便利なライブラリやノウハウが蓄積されていったりで、そしたら僕もずっと楽しく Ruby と付き合っていけたりで嬉しいので、そんなきっかけになればいいなーと思いながら書きました。

ちなみに、僕はメールに関する章と、Flash Lite に関する章を書きました。Flash Lite の章は Rails からだいぶ離れた話題になっていますが、昨今の携帯サイトを作るという意味では外せない話題だったと思います。概要だけとはいえ、 SWF の内部構造やら、(Flash Liteの各種制限に着目しつつ)オープンソースソフトウェアを併用した SWF のサーバサイドでの生成について扱っている書籍は、他にあまり見ないな、と思いますです。(Flash Liteに限らなければ洋書では何冊かあるのですが。)

あとは、これに動画/音楽系サイト、オートGPS、モバイル向けソーシャルアプリとかの話が加えられるとさらに良かったかな、と思いますが、その辺の話はまだまだ非公開部分が多いので何ともですね。テスト周りが書けなかったのは惜しかったかな。とはいえ、そこそこ守備範囲の広い内容になっていると思います。

最後に、Flash Lite の章で、ページの都合で載せられなかった幾つかのコラムについて、許可をいただいたので、こちらに紹介しておきます。(ちょっと文脈が無いと意味わかんないところがありますが、Flash Lite の章は、こういう文章が途中に入るような内容になっているとご想像いただく材料になれば。)

コラム 利用できるActionScriptバージョンに注意

ActionScriptはFlashプレーヤおよびFlash Liteプレーヤ上で動作するスクリプト言語で、よりインタラクティブなFlashコンテンツを制作するうえで欠かせない存在です。本書執筆時点の最新バージョンは3.0(Flash Liteプレーヤでは利用不可)です。Flashプレーヤのバージョンアップに伴い、ActionScriptの言語仕様やプログラミング環境/実行環境は大きく様変わりしてきています。表7-1で示した通り、Flash Liteバージョンを決定することは、利用できるActionScriptバージョンを決定することにもなりますので、対象のFlash Liteプレーヤバージョンを選択する際は、注意しておきましょう。

コラム Flash Liteコンテンツ内での絵文字利用

バージョン/キャリアによっては、Flash Liteコンテンツ内で各キャリアの絵文字を利用できます。ただし、(本書でこれまで紹介してきた通り)絵文字の表記方法はキャリア別に異なりますし、上記で示した通り、プレーヤバージョンごとに利用できる文字符号化方式も異なっていますので、絵文字の利用には十分に注意が必要です。

コラム SWFの動的生成はボトルネックになりやすい

本章では、swfmillを利用した “元のSWF→元のXML→書き換え後XML→書き換え後SWF”というSWF動的生成の一連の流れを紹介しました。しかしながら、swfmillの利用やXMLの解析/書き換え処理は、それなりに時間のかかる処理ですので、Webアプリケーション内でこれらの処理を実行する際は注意が必要です。必要に応じて、書き換え後のXMLやSWFをキャッシュしたり、非同期(バッチ)処理でSWFを生成したりといった方策、あるいは、より用途に見合ったswfmill以外のソフトウェアの利用も検討すると良いでしょう。

ところで、Amazon.co.jp からも案内が来てました。笑

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9月 29

PHP×携帯サイト デベロッパーズバイブル を日頃からお世話になっている、memokami の荒木さんよりご献本いただきました。荒木さん、ありがとうございました。


さて、タイトルにも書きましたが、この本、ケータイサイト開発に関わる方なら PHPer でなくともオススメです。実装例やサンプルライブラリこそ PHP で紹介してあるものの、各種環境構築やサーバ設定などの主題から外れる内容は極力省かれており、全体的な解説の重心は「ケータイサイトを作る際に知っておきたいこと、考えておきたいこと」におかれています(と僕は思います)。ですので、「知っておきたいこと、考えておきたいこと」を読み解いていくことで、他言語での開発をおこなう場合でも、とても参考になる一冊だと思います。


もうちょっと細かく書くと、僕がこの本をオススメする理由は、大きく次の 3 点が挙げられます。

  1. 3キャリア対応サイトを作るために、3箇所(以上)に分散している一次情報をチェックし、比較活用できる形にする必要がある => その手間をショートカットできる
  2. キャリア仕様からは必ずしもうかがい知れない、「やってみなければ分からない」ポイントが押さえてある
  3. これらの情報が、実際のサイト開発の流れに載せて、順序立てて解説してある

1 点めは、ケータイサイト開発を始めて、すぐに遭遇する「メンドクサイポイント」です。たとえば「位置情報を使ったサイトを作るぞ」という状況になったとき、各キャリア仕様を当たることになりますが、「つくろうiモードコンテンツ」やら「EZ Factory」やら「SoftBank Mobile Creation」やらを巡回して、必要そうな資料(PDF)をピックアップしてくることになるわけです。当然、3 社とも資料の様式/解説手順は異なりますし、必ずしも一つの資料じゃ見えきれないキャリア特有の前提知識があったり、初めて見る標準仕様っぽい名前やら用語が出てきたりと、これらの情報を整理解釈するフェーズがどうしても必要です。これらの情報が「一次情報はどこにあって」「最低限見ておくところがこれで、3 キャリアではこうなってて」「実装するならこうだ」というのが一通り書いてある、というのは、これだけで大きなショートカットになります。


2 点めですが、たとえば、次のような情報で「何だこりゃ、どういうことよ」「うわ、ケータイサイト、メンドクさそう(でもやることになっちまった)」って方は、きっとこの本を読んでおくと、少なからず救われるのではないかと思います。

  • SoftBank モトローラ機種は、User-Agent の表示フォーマットが異なる
  • au は Win かそうでないかで利用可能絵文字数を見分けると良い
  • SoftBank 絵文字の扱いは 3GC 機種とそうでない機種で微妙に違う
  • au デコレーションメールの MIME フォーマットは他キャリアのフォーマットと異なる
  • SoftBank の旧機種では端末シリアル番号が取得できない
  • au だけは HTTP リクエスト拡張ヘッダで、位置情報対応有無を確認できる

こんなふうに、まさしく「ハマった人しか知らない」「やったことがある人でないとわからない」ポイントが目白押しです。とくに絵文字の扱いに関する説明の丁寧さには特筆すべきものがあります。3 キャリアサイトでの絵文字対応は鬼門ですが、ここまで絵文字についてページを割いて丁寧に説明している本を、僕は見たことが無いです。

余談ですが、僕は最近↑のデコレーションメール周りでいろいろハマってました(諸事情あり、ここで紹介できてなくて申し訳ないです)。ここも、しっかり解説してくれてるのが、ちょっと悔しかったりする。


最後の 3 点めは 2 点めとも共通してくるのですが、

ケータイサイトの開発では、「技術的に難易度が高い」というのとは異なるトリッキーなハマりどころが多く、何も知らずに足を突っ込んでしまうと、「オイオイ、こんなのでアリなのかよ」「この○○××め〜!(○○にはお好みの文句、××にはお好きなキャリア名もしくは機種メーカをどうぞ)」という実装 TIPS と、特異な( bad というには抵抗があるので)ノウハウの嵐に遭遇します。ケータイサイト開発を安易に考えていた結果、落とし穴にハマりまくって、見積りが大きくブレたという痛い経験は無いでしょうか。僕はあります。泣きました。


現実的には、最近は、これらのハマりポイントも Web 検索で解決できるようになってきました。けれど、この本は単にハマりポイントと対処療法を散乱させた、Web で検索できるネタの寄せ集めではありません。これらを、実際のサイト開発の流れに載せて、順序立てて解説してくれているという構成もオススメポイントのひとつです。こういう構成にしてくれているおかげで、これからケータイサイト開発に取り組む方がハマる前に、何を見ておくべきかを、あらかじめ知ることができると思います。


というわけで、携帯サイトの開発にかかわっている僕も、多くを勉強させていただきました。ケータイに関する開発にこだわって携わってこられ、自身でのケータイサービスも運用されている荒木さんならではの、エネルギーを感じる一冊です。これからケータイサイト始める方にも、すでに幾つか経験されてる方にもオススメです。


最後に、

荒木さんが巻末に書かれている通り、ケータイ技術は日進月歩、異常に速いスピードで進化していますから、確かにこの本の内容も、すぐに古くなって行ってしまうかもしれません。が、今までのスピードに比べれば、端末の買い替えサイクルも長くなってきたし、「普通のケータイサイト」を作る上でのポイントはちょうど成熟してきた頃なんじゃないかな、とも思います。

今後は iPhone やら android やらの話題がモリモリ世に出て行きそうですが、それらの開発 TIPS が一般的に必要とされるのは、もうちょっと先になりそうですよね。まだまだケータイサイトはいっぱい生まれてきてますし、ケータイサイト開発解説本としては、とても良いタイミングで発売されたのではないでしょうか。

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12月 16

USBメモリハックス WindowsXP/Vista対応
モバイル関連でマイコミ編集の方からご献本いただきました、の続き。ありがとうございます。続いて、「USBメモリハックス WindowsXP/Vista対応 / 福多 利夫 著」のご紹介。

USB メモリを利用する際の基礎知識から、どんな情報を USB メモリで持ち歩くか、PC とどのように同期させるか、などという基本的な使いかた、さらには、ビジネスアプリケーションや linux を突っ込んだりという応用テクニックまで、幅広いハックが詰まった一冊。USB メモリの新しい規格 U3 についても少しだけ紹介されている。

読んでみて意外に感じたのは、内容が結構コアなのに対し、表紙がいかにもビジネスユーザ向けなテイストになっていることだ。冒頭いきなり USB メモリ開いた写真で内部構造の説明が出てくるし、最近の USB メモリは NTFS フォーマットできる(DVD-Video の ISO まるごと突っ込む)とか、Vista のメインメモリの補助として利用できるとか(そもそも Vista 使ってないから全然知らない)、結構コアなネタじゃないだろうか。USB メモリ起動するデスクトップ linux も漫画喫茶とか友達の PC 使うとき用に用意しておこうかなーなんて思ってて、いまだにやってない。そんなネタが、こういったビジネスユーザ向けの新書にまとめられているのは、少し驚きだ。

疑問に思って、献本いただいた編集の方に聞いてみたが、これはこれで狙ってやっているらしい。ビジネスユーザにこそ、こういうハックをして欲しいし、やりたいと考えているだろう、とのヨミとのことか。なるほど、そういったビジネスユーザがどれだけ居るのか予想がつかない(僕の周りだと、約 1 名しか思いつかない)が、そのヨミを素直に解釈してみると、本書は、多少の出費(5000円くらい?)してでも 4GB 以上のモノを買って使いこなしてやるぜ、てなちょっと前衛的なビジネスマンの方にオススメの一冊といえる。全ページカラー刷で PC 画面キャプチャによる説明が充実しており、かなりわかりやすくまとまっているので、それほど PC に詳しくなくても一通りのハックが楽しめるだろう。

(いっぽう、最近の相場は分からないのだが、ノベルティとかでもらえる USB メモリは 128-256MB くらいが一般的だろうか。そういう(ノベルティとかで)貰ってはみたが使っていない USB メモリを有効活用するという視点だと、本書はあまり楽しめないかもしれない。ご興味の方、書店等でお確かめを。)

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12月 16

ケータイハックス-いつでもどこでも仕事術 [マイコミ新書] (マイコミ新書)
マイコミ編集の方から、モバイル関連で2冊、ご献本いただきました。ありがとうございます。まずは、「ケータイハックス-いつでもどこでも仕事術 / 田中 聡 著」のご紹介。

こちらは、新書というスタイルでありながら、その名のとおり、「ケータイのハック」TIPS を詰め込んだもの。ケータイでのメモ、カメラ、ボイスレコーダ、メール、スケジューラ、GPS、アドレス帳、フルブラウザ、そして、これらとオンラインサービスとの組み合わせ、などなど、すぐにでも試せるハックが満載だ。もし、「いま使っているケータイをトコトン使いこなしている」と自信をもって言い切れないのであれば、手に取る価値がある、なんらかの新しい発見がある一冊といえる。

私見だが、今後は、多くのケータイユーザが、同一機種をより長期に渡って利用するようになっていくと見ている。これにより、いま持っている機種の「使いこなし」ニーズは高まってくるはずだ。

僕が同一機種の長期利用が進むと考える大きな理由に、今季、各キャリアが実施したケータイの料金体系変更がある。いずれのキャリアも 2 年を目安にした継続利用を前提としたプランを推しているようだ。今年(2007年) 3 月の内閣府の消費動向調査によれば、携帯の機種変更サイクルの全体平均は 2.7 年だそうだが、これまで 11-13 ヶ月での継続利用で結構な額の割引(支援金)を受けられていたことを考えると、今回の料金体系の変更は、同一機種の継続利用期間の最低ラインを底上げすることになる(結果、平均の継続利用期間は上がる)と見て良いと思う(実際、僕はこれまで 1-1.5 年で機種変更していたが、今回の料金体系変更は大きいので、次回機種変更のタイミングを考えている)。

「これまでよりも同じ機種を長く使う」という前提に立ったとき、キャリア/機種選びはより慎重になるだろう。本書のもうひとつの特徴は、ケータイを使いこなすための、キャリアや機種選びの "よりコアな視点" を提供してくれることにある。たとえば、機種選びのひとつの視点に文字入力周りの機能があるが、ここには、予測変換精度、予測変換辞書の効果的な学習方法、ポケベル入力可否、ユーザ辞書使用可否、ユーザ辞書登録方法、定型文呼び出しのキータッチ数、絵文字一覧呼び出しまでのキータッチ数とページ送りキーの位置、日本語入力からアルファベット入力へ切り替えるときのキータッチ数、などなどのチェックポイントが(少なくとも僕には)ある。本書を読んでいくうちに、ケータイを使いこなしている筆者のこういった視点が見えてくるのはなかなか面白い。こういった視点を読み解くのもまた、ハックといえるだろう。

本書の興味深いところは、「ケータイ使いこなし」となると、それが「モバイル機器使いこなし」へと転じ、結局「スマートフォンハックス本」が溢れているという今日に、「そういえばなかったよね」ともいえる「(通常の)ケータイのノウハウ本」という新ジャンルでまとめてきたところにあると思う。こういった本は、今後増えていきそうだし、増えていってほしい。

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11月 29

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
良い本に出会えた。昨今のキャリア(career)本には食傷気味で、しばらくこの手の本は読んでいなかったのだが、この本は凄い。ここ数年感じていたモヤモヤを晴らしていくきっかけになりつつある。こういう本に 7 年前に出会いたかった。これまで、キャリアのことを一緒に議論してくれた多くの友人に薦めたい。(もっとカタカナ用語が少なければ両親にも薦めたいのだが、未出で用いられるカタカナ用語が多いので、ちょっと難しいかもしれない。)

一通り読んだ後、第三章 「高速道路」と「けものみち」、第四章 ロールモデル思考法 をもう一度読んだ。僕にとって、とても示唆に溢れる話だった。ちゃんと整理して書く自信が無いけれど、何を感じて、何を考えたかをメモしておこうと思う。

読み終わってみて振り返ると、僕は、明確に言葉にできてはいなかったものの、5 年ほど前から「けものみち」志向でやってきたのではないかと思う(僕がこの本を有意義だと思う一番のポイントは、こういう議論のベースとなる言葉を定義したというところだ)。でも、「本当に好きなこと」「自分に向いていること」を探して、自分の直観(直感)を信じて、新しいことにチャレンジしつづけてきたが、人生を賭けられるような何かには、出会えなかった。

僕がいつも不安だったのは、「けものみち」の中で、"前に進んでいる"、ということに確信が持てていなかったという点だ。「けものみち」では、とかく程度を計る尺度が整備されておらず、自分のポジションも(自由過ぎて)定義しづらいからだ。自分は、今居るほんの小さな身の周りだけではやっていけているけれど、それで大丈夫なんだろうか。やれる範囲でちょっとだけ動き回っているだけなのではないだろうか。コモディティ化したくない、と思っていても、ちょっと視野を広げてしまうと、実は(自分の程度では)とっくにコモディティ化してしまっているのではないだろうか。

自分がフツーな存在になる(コモディティ化する)のは嫌だという思いだけは、ずっとあった。(コモディティ化することに抵抗の無い人は、この本を読んでもあまり面白くないと思う。)コモディティ化も別に悪くないかもしれないが、僕が僕自身をツマラナイものだと思ってしまうのが嫌なんだと思う。

この本を読んで、『そうか、「けものみち」のキャリアでもアリなんだ』と少し嬉しくなったが、いっぽうで、「けものみち」志向でいること自体が、今後はコモディティになってしまうのではないか、とまた不安になってしまった。そのくらいの「病的なまでの心配性」が良いのだろうか。

そんな感じで悶々としていたら、江島さんのブログにも救われた。

技術と思考を磨くことだけ怠らずにいれば、いつか世の中の変化と自分のモードがマッチする瞬間がやってくる。そのときまで、諦めず、ただ静かに歩めばいい。これは言うほど簡単ではない、チャレンジと呼ぶに値する生き方だ。

これには、シビれた。そう、言うほど簡単でないですよね。だから今までも不安だったんだな。これからも、これが続くんだろうと思う。
でも、この数行で、やっぱりチャレンジしつづけようと思った。楽観的過ぎるかもしれないが、この数行で僕には十分だった。どこかで自分のモードが「高く険しい道」へのチャンスと重なるかもしれない。

ただ、チャレンジしつづけるにしても、これまでの無作為に新しいものに手を出すようなやり方も、できるだけ意識的に改めて、もっと戦略的にいく必要がありそうだ。ここで、「ロールモデル思考法」を、さっそく真似してみているところだ。自分が惹かれた(惹かれている)もの、人を列挙して、どの部分に惹かれているのかを押さえていく。今まで、無意識のうちにやっていた気もするけれど、意識的にやってみるとだいぶ違う。帰りの電車の中でメモしていっただけでもずいぶん整理できた。あとは時間の使いかたか。「やめること」も決めなきゃ、というところ。

どこまでできるかわからないけれど、この本に出会えたことに、また感謝できる日がくることを信じて、このエントリを残しておこうとおもう。

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