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3月 08

初めてのRTCカンファレンス参加@新宿ファーストウェスト。レポートを一日遅れでアップします。非常に有意義な勉強会でした。携帯アプリ、作りたくなってきたな〜。次回もぜひ参加したいです。

会場は200名くらい入りそうな、広い会議室。受付開始直後に会場に到着できたので、さっそくEM・ONEを触らせてもらった。評価機につきガタツキがあったものの、大きさといいレスポンスといい、ちょっと使った感じの印象は「意外に悪くない」ってかんじ。それでも、過去にW-ZERO3を店頭で触ったときに感じたキーボードの使いにくさ(というか、アレでは使わない、僕は)については、印象は同じだった。あのキーボードでバリバリやってるひとっているのかな?超打ちにくいんだけど。

カンファレンスが始まり、近江商人 上原さんら主催者による挨拶と今回の主旨説明。なんとなくgdgdな始まりかただったが、コンセプトは明確に伝わってきた。キャリア、OS、ブラウザ、各レイヤのプラットフォームプレイヤが一堂に会し、これまでとこれからについて語り合う、そんなかんじ。題して「携帯プラットフォームの変化」。気がつけばモバイルの仕事に関わって今年で8年目。この手の話はドキドキしますよ。

まずは、イーモバイルのCFOエリックさんによるプレゼン&質疑応答。HSDPA高速データ通信定額をひっさげて、13年ぶりの携帯キャリア新規参入。そうか、TuKa以来(もうKDDIか)13年ぶりにもなるのか。。
しかし、この人、熱い。ダテに3600億調達してない。これだけ自社と自社のプロダクトを楽しそうに熱く語れる人がCFOだなんて、スゲーなあ、会社も楽しそうだ。
一貫した主張は、日本の携帯料金は高い!日本はMOU 150分に対し、アメリカは同じくらいのARPUで700分!僕は、そんなに電話しないけど.. でも、確かに高い。高いのに慣れさせられてて不満を感じてないだけかもしれない。
質疑では、3600億の調達話も。イーアクセス社債発行で一次金をたてて、それで主要株主を集めた。できるだけ資本金を太らせた。そうでないと銀行が相手をしてくれない(くれなかった)とか。しかし3600億って凄すぎる。で、それを1事業に突っ込むというのも、ちょっと想像が付かない。
正直、既存キャリアを刺すのは、まだ大変そうだけど、聞いてて楽しくなる話でした。「我々はネットを開放する。どんどん遊んでくれ」というような話に、ワクワクしましたです。

続いて、jig.jpの社長 福野さん。auにPCサイトビューアが載って以来、jigブラウザ使ってなかったけど、福野さんの話は、目的も戦略も一本筋が通っていて好感が持てた。今のjigブラウザってタブ切替えできるアプリの実行環境(VM on VM)になってたんだね、知らなかった。3キャリア対応で、共通アプリがバラまける環境になってたとは、なかなか面白いぞ。課金系も整備されてるみたいだし、これ、チェックしとかねばっ。
しかし、あの場(どちらかというと開発者は少なめだったように思う)のプレゼンで、アプリのソースコード見せながら熱くなっちゃう辺は、ほんとこの人エンジニアだなー、と親近感わきました。
一方で「フルブラウザは過渡期の技術。いまだにコンテンツはPC向け中心だから、携帯がそれに合わせてるだけ。フルブラウザは不要になるかもしれない」なんて意見もさらりと。うーむ、このアイデアは新鮮な感じだが、妙に納得してしまう意見だ。
名刺交換して、高専話してきました。ロボコン、プロコン。福野さん、プロコンで、函館開催の回、全国2位だったらしい。

次にMicrosoftのモバイル系事業の偉い人 梅田さん。資料が無かったのでメモから思い出せるだけ。
モバイルのWindows(CEとかWindows Mobileとか)って、イマイチ、キてる感じは無かったんだけど、MSん中じゃ超成長事業ぽい。「苦戦されてますよね?」な質問にも「苦戦しているという感覚が無い」そうだ。「VISTAもよろしく」「Xboxもよろしく」だってw
さて、MSさんは、そもそもWindows MobileのようなOSがマッチするセグメントは限られている(最初から全体に対して成立させられるビジネスモデルでは無い)と踏んでいるようだ。その辺り、端から見て「PCをほぼ独占しているMSさんにしては」という感覚になっちゃうのかもしれない。まあ、brackberryとか無いし(始まったんだっけ)、そういう意味では、まだマーケットがぜんぜん無いという風にもとれるのかも。

最後に、周りに座ったグループで「こういうフルブラウザとかPDAぽいデータ通信端末が、クリティカルマスを超えるには?」についてディスカッション&発表。どうも、毎回こういう流れになっているらしい。なかなか面白い企画だ。
ディスカッションは、当初どうしてもネガティブというか、懐疑的な意見に行ってしまった。が、うちのグループは、中途半端、使いにくい、もっさり、なんてキーワードが出つつ、「家でできることの延長をモバイルでやりたかったんだっけ?モバイルならではの何かが欲しいんじゃないの?」という方向へ議論が進んでいった。シンプルとエロねw。arakiさんにまとめていただきました。感謝。

よそのグループの

「携帯で新しいことができても、『凄いですね』じゃダメなんですよ。『スゲーーー』じゃないと。」

という意見が印象的だった。

終了後の飲み会は、金欠につき、出席できず。。残念だったなー。でも、次回勉強会もぜひ参加したいすね。

主催者関係者のみなさま、お疲れ様でした&ありがとうございました (_ _)

共同主催 Windows CE FAN さんのレポートはこちら。

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2月 15

デブサミ2007に行ってきた

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@目黒雅叙園。「時代はWeb2.0+Enterpriseに」だそうだ。Web2.0って括りは置いといて、最近、実開発TIPSはいろいろ情報収集できるようになってきたので、今回はEnterpriseとかManagement系セッションを中心に聞いて回った。んで、その備忘録というか、メモというか。

【14-C-2】
メトリクスを使用したプロジェクト運営とソフトウエア エンジニアリングの実践

プロジェクトを見える化して改善していくためには、測定が欠かせない = 測定されていないものは改善できない という話。どういう尺度で、どういう切り口で、プロジェクト運営状況を測定するか、測定された数値をどう加工するか、そこから何がわかるか、というクイズ形式を含むセッションでした。しかし、スピーカーの岩出さん仰る通り、計測するというのがなかなかできないもんです、これ。ウチの場合、少なくとも今の業務規模やビジネスフェーズ的に、ここまでの管理は必要ないんだよなー。見えるようにする、というのは重要だけど、その後の判断や改善を含め、見えたものに対する適切なサポートがなされないことには、やっても意味が無い、とも感じてしまう。
まあ、それができないから、計測もやらない、だから改善もできないって悪循環にハマるんだなぁ.. まずはできるところから、ってことか。
そんなわけで、現実的にやれるかどうかは置いといて.. 作業項目数やシナリオ数、テスト消化数等から紡ぎ出すメトリクスのサンプルには、なるほどなぁ、てなところもありました。

【14-E-3】
見積の極意

見積り大ベテラン(らしい)な藤貫さんのセッション。最初の見積りが肝心だから、この教訓は覚えておこうぜ、という話。実経験を元にしているだけあり、リアリティがあった。が、教訓としては「前提条件をちゃんと付けよう」「規模見積りには適切なスケールを適用しよう」の2点というところで、「極意」は、ちと言い過ぎのような感も。
実開発する人の力量が標準化でき(てい)ないのだから(いや、そう思ってるのは僕だけで、世の中の開発者は標準化されてるのかも?知らんけど。)、見積りを標準化・定型化するのはやっぱし難しいのでは無いかなあ、と、おもう自分も居た。
僕は通常、実開発する人をby-nameで意識して見積りをするのだが、想定外の割り込みや致命的なコミュニケーションロスが頻発しない限りは、なんとか、そこそこの精度で見積りできている。アウトプットにはいつのまにかFPぽいものが書き出してあったり、前提条件ゴリ書きだったりする。そんなに世の中のやり方とは外れてないってことかな.. でも、ちゃんと意識的に形式化した方が良いんだろうな、やっぱし。
よく考えたら、by-nameで開発者を意識して見積りできる環境って稀なような気もする。大規模システムになってきたり、立場がSIerだったら尚更かも。だからこそ、形式的な手法や標準化という営みも大事なんだろうなあ。
そうそう、「仕様補完」というフェーズの定義は初めて見た。名前を付けてフェーズ化することは、わりと重要だとおもう。

【14-E-4】
アーキテクチャを如何に”維持”するか? 〜SOA時代のアーキテクチャ・マネージメント〜

アーキテクチャの維持管理に関する実践セッション。正直、僕にはレベル高かったが、この他のアーキテクチャ系セッションとも共通する意見としては「SOAはビジネスプロセスありき、だぞ」ということ。
最近ドメインモデルの分析やら設計開発を一人で彷徨っているのだが、自分がやってることが、世の中からそう外れた事では無いことだけは、なんとなく確認できた。あと、アーキテクチャの洗練プロセスの絵(アーキテクチャを実装に反映し、実装をモデル化しアーキテクチャにフィードバックするサイクルのような絵)に、感動した。まだ走り出してもいないくせに(具体的にイメージできていない)今後の課題に不安を抱いていた感があったが、なんか、きれいに整理してもらったという感じ。目が醒めました、はい。

【14-A-5】
ビジネスモデリングを極める!(4+1)x1ビューで見える化する

すぐ横の部屋で大行列を作っていたJavaScriptセッションと悩んだが、こっちにして良かった(JSのそれを聞いてないので、自己満足だが)。それほど、興奮した。今日最高の収穫だった。
Kruchtenの4+1ビューにビジネス視点の4+1ビュー&バリュー視点のx1を整合させようぜ、という分析プロセスの提案。理論的で、かつ、実践的。企業の戦略マップを作ったり、それを4+1ビューに落とし込んだり、それらを整合確認したり.. という営みに、なんだか画期的な美しさを感じた。たぶん、僕、身を乗り出してたとおもう。
過去に技術現場経験がまったくない頃に、なんとなく不安になってマネジメントスクールでビジネス分析やらアクションプラン策定を学んだのだが、そのときの点と、今の自分の点が、ふっと繋げられた気になった。
こういうの、自分、好きかも!素敵な音楽を初めて耳にしたときのような、そんなドキドキを感じた。


【14-E-6】
実践! モデルベースSOA 〜モデリングとオープンソースを活用した開発方法論と適用事例〜

SOAやるときの開発フローだったり、分析時の階層分けだったりの、これまた実践手法の紹介セッション。これまた、自分の経験不足もあり、概要は理解できるが、話の裏側までは読み取れない、ハイレベルな話だった。でも、前の2セッションと同じような思想で話をされてることはわかった(それだけかよ、というのは寂しいがOrz)。
Muleてのは初めて聞いた(オープンソースESBらしい)が、なかなか面白そうだ。今度使ってみよう。せっかくだからJettyで動かしてみよう(Jetty使ったときのエントリまだ書いてなかった)。Springもいけるみたい。

時間的には、あと一枠セッションがあったのだが、疲れたのでキャンセルして帰社。

まとめ、というか、会場でいろんな人の話を聞いたので、その所感。

  • 楽しそうに話す人も居れば、大変そうに話す人も居る。僕にとってはどれも面白いのになあ。話しかたで、話の内容の印象まで変わってしまう気がする。気を付けないと。
  • Enterpriseやるなら、やっぱしJavaがやってて楽しそうだ
  • 流行モノをいじるのも楽しいけど、理論的な話には凄く魅力を感じる。理論に基づく実経験と積み上げが欲しいなあ。自分の中に、積み上がってる感を感じたい

そんなデブサミ初日でした。明日は行けそうに無い。残念。

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1月 30

PHP勉強会に行ってきた

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今回は、初の会場提供。何かと行き届かないところもあったと思いますが、無事終了しました。会場設営/発表等々ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。また、今回は発表内容のおかげか、#plagger 方面からのご参加を多くいただき、これまでに無い早期定員締め切り&充実発表内容でした。ご参加の皆様、お疲れさまでした。
さて、今回の発表は3つ。
1個目はhamanoさんによる、PHP Extension 作成のチュートリアル。ブログは第1回から読んでるけど、まだ一度もやってみたことなかった。一通りの手順は理解できるが、お作法オマジナイ的なところが多く、聞いても???なところが多い。こりゃやってみないとダメだ。デフォルトプロパティの設定やメソッド定義の方法(M_INIT, R_INITはいずれも初期化時に呼ばれるものだが、CLIからの起動時とapache request毎に対応するものとで違うらしい)などなどの解説。焼き肉の席では「webアプリをapacheモジュールで提供したい」とのコメントも。
2個目はhaltさんによるPrhaggerの発表。PlaggerのPHP版。Rhaco使用。YAML作成にあたる部分が、ブラウザ上GUI操作っぽく進められる辺り、手軽さを感じた。アクションという名で、subscription+filter+publish を定義していくと、これらをひとまとめのアクションにしたphpファイルが生成されるという感じ。なかなか手軽で面白いが、話を聞いていると、コンテンツ生成時に書き込み権限が必要になったり、プラグインがまだまだ少なかったりと、まだこれからという部分もあるようだ。ちょっといじって楽しむ分には十分だと思うが。
ちなみに焼き肉の席で「ソース嫁」なプラグイン作成方法の一端を聞いた。とは言っても、subscription+filter+publishそれぞれのabstractクラスがあるので、適当にextendsしちゃって、ごりごり書くというノリっぽい。まあ、これも結局やってみないとわからんけど、大体ニュアンスはわかった。
3個めはmakinoさんによるRhacoを使ったWorkStyleアプリケーションの解説。GTDというプロセス(概念を指す?)によりタスク管理を行うというもの。もとはJavaアプリで作成しているが、レンタルサーバ等で個人が気軽に動かせるようにPHP版を作っているということらしい。RhacoはDjango的実装なのね。初めて知ったが、一度Djangoしておいてよかった。なんとなく動作の流れが掴めた。
モックアップがあったとはいえ、初PHPで実装1週間は、ある意味へこむ。やれやれ。
makinoさんは現在の出向先の会社の旧基幹システム「カ●ブリア●」に関わっておられたこともあるよう。世間狭いな〜。
ちなみにPrhaggerもWorkStyleもRhaco1.0だか1.0.1のサンプルに載るとかなんとか。サンプルにしては完成度の高いアプリだ。なかなかおもろいね。
焼き肉も13名受け付けに対し、最終参加20名。ここまで多くの方にご参加いただけるとは思いませんでした。多くの方とお話できて楽しかったです。Perl方面の方となかなか交流できませんでしたが.. 次回は、ぜひ。

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