7月 28
@六本木アカデミーヒルズ。今回のテーマは「ネットサービスの存在意義」。最近、マーケ寄りの話題には、あまり食指が動かなくなってきてしまっているのだが、そうは言っても、スピーチとかケーススタディとか出会いとか、わりと楽しい空間なので、(あと、職場近くで開催ってこともあり、)参加してきましたよ。
今回のゲストは出澤さん@livedoorと砂川さん@ロケーションバリュー。
以下、簡単にトークのメモと所感を。
- 出澤さん
- 保険会社からの転職で入社。モバイルサイトの受託開発とか広告事業立ち上げとかやってた
- 例の事件後の変化。納期に対するプレッシャーが緩和された。エンジニアが納得いくまで、じっくりつくれる雰囲気ができた。LDRはよくできたとおもう。nowaにもミニブログ付けられたし。
- 事件後の中核事業はDCとポータルに絞った
- FastLadderスタート。BloglinesやGoogleReaderとガチンコ。Feed数増えたときのパフォーマンスに強み。1000Feed超えるライフスタイルはあるんじゃないか、という仮説。FastLadder現時点で約5000ユーザ、15%くらいが米国内からのアクセス
- 技術力、開発力の強みが社内外に再び広まってきている。エンジニアの採用も順調
- 一方で、あまり得意でないところを無理にやるのはやめようという動きも。Gmailとの連携とか
- AdSenseとか、細かい収益の積み重ねで、なんとか事業は回っている。livedoorブログは1000台オーダのサーバで回しているが、それでも黒字化できている
- livedoorというブランドや、DC、ポータル事業への思い入れは強い。変える気は無い
- 砂川さん
- 三菱商事 => HBSでMBA => 米国でVC => 帰国して2005年に起業
- LocationValueという、位置情報を使った付加価値サービスを展開
- 短時間のバイト人材紹介マッチングサービスをやっている。おてつだいネットワークス
- 最近、若年層のバイトは採用が大変。500万かけて採用広告出してもバイトがとれない
- 採用活動において「1-2時間の労働力」は無視されていた。これをケータイのリアルタイム性(pushメール含む)と位置情報を使って収集/マッチング。労働力のロングテール
- HBS在学中に、KBS留学中の厚労省担当者やMIT留学中のエンジニアにアイデアを話した。法律の解釈や実現性について、じっくり検討できた
- ケータイで利用するインターネットとPCで利用するインターネットは違うものと考えている。contextが違うから
- ネットで得られる情報は視覚と聴覚だけ。それだけで得られない情報にはリアルでのアクションを起こすしかない。リアルでのアクションには金がかかる。移動とかね
- リアルでのアクションを起こす際、位置情報に価値を見出すことができる
まとまり無いけど、メモはこんな感じ。
livedoor、エンジニアの採用が順調らしく、羨ましい。あと、今日の話は、出澤さんと、その他のなかのひとたちが持っている、livedoorってブランドと仕事に対する信念みたいなものも感じて、それもまた凄くよかった。
砂川さんの話も、面白かった。あれだけ端的にロジカルにプレゼンできるコミュニケーション力のあるひとを見たのは久しぶり。上原さんか保田さんが「砂川さんがハーバードじゃなければ炎上するだろうなー」と冗談混じりにいってたけれど、あれってHBSがすごいんだろうか?
いっぽうで、全然ネットとか詳しくない感じなのに、「インターネットはツールだ」とか言い切られると、ちょっと寂しい感じはしたのは事実。そりゃそうかもしれないけど、興味の対象とするにも十分面白い技術の塊なんだけどな。でも、立ち位置が明確だし、やりたいことだとか、企業哲学っていうの?そういうのがガッチリしていて、話を聞いてて嫌な気はぜんぜんしなかった。今回、飲み会行けなかったのが残念だ。いろいろ話をしてみたかったんだが。
もうちょっと考察。
砂川さんは、価値の本質を捉えて、それを押さえつづける、という事を実践しているな、と思った。何かサービスを提供して利益を得るときは、そこになんらかの価値提供があるわけで、砂川さんの場合は、「位置情報」と「リアルタイム性」を使った人材マッチングをやってるわけだ。
この、価値の本質を捉えて、押さえつづけるというのは簡単では無いとおもう。では、そこに近づくために、「ひとは価値をどのように認識してアクションを起こしているか」を考えてみたい。
僕の考えでは、基本的には、「ひとは価値を相対的な評価により測ったうえでアクションを起こす」とおもう。比べるものがあるから、そこにあるギャップを価値として認識する。つまり、「価値と価値の間にあるギャップから、目の前のものの価値を再定義」しているとおもう。
何かの本で、価値とは、得られる便益と費用とのギャップだ、と定義していたようにおもう(違ったかも)。でも、これは、価値の定義としては正しいかもしれないが、実際ひとが行動を起こす際に認識している価値とは違うのではないか。
ものごとに対する絶対的な価値は、生活や経験の中で "なんとなく" インプットされてしまっていくものだとおもう。以前よりも多種多様のサービスが受けられるようになっている今日の社会であればなおさらだ。
そうして、今目の前にある何かと、他の何かとを比べて、そこに相対的な価値の差が認識できたときに、ひとはアクションを起こしているのではないだろうか。まったく初めての概念に出会わない限り、単一の絶対的な価値を算定して行動しないといけないシーンなんて稀だろう。周りに比べる対象や、相談できる人が増えていけばいくほど、絶対的な価値の算定をする機会は減っていっている、そんな気がする。
つまり、ひとに使ってもらえるサービスを考えようとした場合、比べる対象(既に存在する何か)とそれがもたらす価値を認識したうえで、その価値との相対的な価値をもたらしているものは何か、これを押さえる必要がある。それは「位置情報」かもしれないし「リアルタイム性」かもしれない。
ということで、今回のカンファレンスで僕がピンときたキーワードは「価値の本質」と「マッチング」でした。他のかたはどうだったでしょうね。
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6月 18
@ノッキングオン様オフィス(麻布十番)。
twitterでのminiturboさんのつぶやきがキッカケで集まった人たちと、モバイル勉強会をやってきた。
細かいレポートはどなたかに譲るとして(またこれだ)、飲み会でのネタ含め、「おっ」と思って走り書きしたメモだけ残しておく。
- GPSってトラステッドじゃなかったっけか。少なくとも定期的に自動ポーリングとかはできなかった気が
- キャリアを跨ぐときの、一対多絵文字問題。テンプレレベルで回避
- 絵文字やるときは、PHPの内部エンコーディング設定注意
- ソフトバンク3Gでのフォームからの絵文字受け取りは手強い。連続入力されるとヤバい
- 絵文字メールの、サーバ受け取り処理は無理
- 一日20時間働くひと
- FlashLiteでのセッション管理。SWFへの埋め込み
- W3C, OMA のモバイル向けWeb標準の動向。WCSS、ちゃんと見ておく
- operaが一部実装してあるぽい
- ケータイサイトをPCで見られたとき用の、幅設定div
- 回り込みテキストの扱いは float:left しとけ
- 流行りのケータイコンテンツといえば、ケータイ小説
- @media handheld でモバイル機器向けのスタイル
- スモールスクリーンモードは、一番上から、それ用のCSSをかぶせてるようなイメージ
- http://dev.opera.com/
- ケータイでコーディングするスタイル
- インフルエンサーマーケティング
- bl(ビーエル)系
- Java FX、まだStringのconcatenation実装が無い?
iアプリ、今まではlong 64bitがatomicで無かったのね
- あのプリプロセッサはぜひ公開してほしい
僕の話した機種判別に関する資料は、この辺に置いてみました。地味な話題で、内容薄かったのですが、それなりに盛り上がったのでよかったです。
最後に、お礼。
つぶやきから始まったけど、責任もって開催までリードされたminiturboさん、お疲れさまでした。勉強だけでなく、いろんな方とお会いできて、とても有意義な一日でした。ありがとうございました。
それから、会場提供いただいたノッキングオン様、ELF様にも。素敵なオフィスですね。良い勉強会ができました。本当にありがとうございました (_ _)
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5月 30
@グローコム。2日経ってしまったが、メモを転写しておく。今回のスピーカーはサン・マイクロシステムズの藤井さんと、GREEの藤本さん。
- サン・マイクロシステムズ 藤井さんの話
- Javaの生い立ち .. 元々はリアルタイム系への適用が主眼だった
- クロージャもジェネリックも当初から構想にはあったが、基本はシンプル&コンパクト。いきなり複雑なモノになってしまうのを避けたとか
- Java搭載デバイスは全世界で5500M。って55億。すごい
- パフォーマンス、上がってきてる。サーバサイドはJava2->Java6で3倍以上速くなってるとか。へぇー
- JavaOneの話。有料の開発者会議。リクルーティングの場所でもある。日米の文化の違いか。
- 8時半から23時くらいまでやってたりする。深夜からのセッションもあるらしい。元気だなー
- エリクソンがGlassFishをVoIPの基盤に使うって話が出たらしい
- リアルタイムをサポートするWebApplicationServerにNASDAQが興味を示してるとか。NASDAQのシステムは15万TPS。マジか
- でも、いまのところリアルタイムいけるのはSolarisだけ
- Blu-rayディスクドライブのSDKはJavaで提供されてるらしい
- NetBeansがすげーよ。Rubyのエディタとしては最高、らしい<Rubyなんだw でも、こんど使ってみよう
- Javaのオープンソース化。JDKをお手元でビルドしてウヒッ
- ApplicationServerのスリム化。msecオーダで起動するように。組込みにもイケる
- JavaFXはJavaSE, JavaME, JavaEEとかと並列扱いのプロジェクト。リッチクライアント向け。Fl*sh?
- 今度JavaFXのセミナーやるらしい
- JavaFX Mobile。ケータイにのっける話も進行中
- NASA World WindもJavaで動いてる。手作りGoogleEarthイケるよ
- 他言語の動向。Java減少率が2%くらいでRubyやらPythonやらPHP、JavaScript人口が増えてきてる
- Javaの基本柱は言語、VM、API。言語の部分はもっと柔軟に対応していこうという動き
- SPIとかいう、スクリプティング言語用の(VMへの)インタフェースを作って、スクリプト言語も取り込んでいくみたい
- JRubyもうすぐ1.0
- jrunscript。言語を指定して走らせるスクリプトエンジン
- GREE 藤本さんの話
- GREEのこれまでの苦労話
- 規模拡大して、開発者も増えて、構成管理が大変になった。いまは apt-server 立ててるとか。大きくなってからだと移行が大変よね。。
- サービスの配置、ディレクトリ構成をよく考えてなかった。サービス間連携するときに調整コスト。あるある。どう転がるか分からない新サービスとかだと、何を汎用的に作っておくべきかという見極めもありますね
- blogを単一テーブルで管理してて、スケールして大変なことになった
- サーバが増えてきたときの、サーバ管理システムが欲しい
- 最近は ehcache がアツいのですか
- 同期処理を非同期に切り出す。あー、身に覚えがw
そういや、飲み会で、Bさんに会った。新しい名刺をもらった。元気そうで、楽しそうでよかった。
あと、U社のエンジニアの方とお話した。Ruby屋さん。Erlangの話とか使いどころについて議論。Haskellよりも使いどころが想起しやすいよね、とか。文献は結構充実してるらしい。
あと、最近のRubyサービスは、lighttpdで受ける構成が多いらしい。へー。「ライティー」と発音することを初めて聞いた。しらんかった。
しかし、ひさびさにJavaをやりたくなった夜だった。さっそくNetBeansいじろう。
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5月 22
amachangさんの声がけで集まった勉強会に行ってきました。
いやー、濃い濃い。
正直、ついていけたのは、SWFのバイトコードの話だけでした。これはこれで偏ってるな..(^^;; たまたま最近いろいろいじる機会があったので、僕もTAKESAKOさんバリに、白紙にHEX-BIN変換メモ&SWF読み下しの日々が続いていたのです。DefineShape4とか、PlaceObject3とか、読んでると死にますよねw
しかし、yossyさんが言ってた「ActionScriptだと書けない処理をバイトコードで実装する」ってアプローチは目からウロコ。最適化だけじゃないんですねー。建設的なアイデア!(そっちのほうが自然なアプローチなのかも??)
ともかく、ご興味の方、とりあえずAdobeが出してるspecのbasic data typeを理解して、headerだけでも読んでみては。バイトコードって最初は手を付けづらいけど、丁寧に読むと、ちゃんと挙動が理解できるから楽しいですよ!
しかし、勉強会で出たネタ、「とりあえず、試そう!」と思ったモノが多すぎる。環境作りから必要なのもあるけど、少なくとも↓は、ちゃんといじるぞ。
- Apolloとニコニコプレゼン
- RubyCocoa
- Progression
あ、Firebugのソース読みもやろう!
あ、fladdictさんの書いたアレも読む!
.. って、こんなにやれるのかな、ほんとに。
とにかくとにかく、いろんな方にお会いできて楽しかったです!amachangさん、お誘いありがとうございました (_ _) 皆さんとお話できませんでしたが、これからもどうぞよろしくおねがいします。
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4月 24
# 自宅ネットが今週末までこないので、エントリさぼってたけど、忘れないうちに書いておく。
@T’sPlaza 246。2回目の参加。今回のテーマは「メディアの今後」。前回参加したときと同様、主宰の上原さん保田さんによる、ゆるっとした感じの始まりかた。こういう感じ、好きだな〜。
今回のゲストは、紙メディアから日経新聞デジタルメディア(デジタルじゃん)の重森さん、オンラインメディアからアイティメディア(Business Media 誠)の吉岡さん、ソーシャルメディアから「ワークスタイル・メモ」「アルファブロガー」著者の徳力さん。各方面の方から、「最近どうよ」の話(略しすぎ)をうかがった。
細かいまとめは、どこかの人が丁寧にまとめてくれているだろうから、「へ〜」と思ったところと、感じたところだけを書いておく。
- 2005年度の広告費は新聞:インターネットで3:1くらい(電通調査)。… まだまだ新聞って強いんだな
- 新聞は主要6紙だけで、毎日3000万部発行。 … 改めて考えると凄い数。でもオンラインメディア(たとえばPV)と同じ尺度じゃ測れないよなあ
- 紙メディア(新聞)記者の価値観には「著作権」が根強い。「ジャーナリズムを回していく」には、まだ課題有り。(重森さん) … 「大会社みたい」「お役所仕事」と括ってしまえばそれまでだが、強い価値観はブランドに不可欠だと思う。それでこその信頼感が強みになっているわけだし
- 日経もデジタルメディアをやっているが、外部の人に記事を委託する感覚/ノウハウ/時間感覚には、まだ課題がある。(重森さん) … それって記者から見たらハードルが高いってことなのかな〜。ってことは、日経で書くってのは一種ステータスにもなりうる??
- 新聞にもよるが、基本的には見出しだけで伝わる書き方をするのがこれまでの価値観。「?」で終わる見出しなんて無い。(重森さん) … ネット記事にありがちな煽り見出しとかダメなのね。この辺、感じたことを下に書く
- 媒体として「紙」が存在する強み、できあがるまでの何重ものフィルタ、緊張感。(重森さん) … 紙とか本とか、やっぱし刷物になってるのは重厚感/信頼感みたいなものがあるね。でも、小さい頃から慣れ親しんできた「情報を得るスタイル」に裏打ちされている部分もあるとおもう。この辺も下に書く
- 定年退職「これで明日から日経読まなくて済む!」(重森さん) … へ〜、そんなこと考えるのかなー。毎日読んでる人って、もう習慣になっちゃってて離れられなくなってるもんだとおもってた。定年過ぎても延長して働いてたりする人も多いみたいだけど、それって少数派?すぱっと生活切り替えるのかな、みんな
- オンラインメディアの強みは「速報性」「いくらでも細かく書ける(紙面制限が無い)」「蓄積性」。(吉岡さん) … 「蓄積性」は「検索性」あるいは「ライフサイクル(の長さ)」ともいえるかも
- 記者の立ち位置を明確に打ち出しやすい。どっかのプレスリリースに対し、フットワークよく書けるのも、(個人でなく)会社で組織的にやってるからこそ。でも、記者クラブに入れないなど、まだ紙と比べて取材の壁がある。(吉岡さん) … 会社でやってても、記者クラブって入れないんだ.. アイティメディア上場した今でもダメなのかな〜、いまだにそんな差があるなんて驚き
- オンラインメディアは、まだ、情報の分野が偏っている。「日経xx」みたいな紙媒体ほど、幅広い分野がカバーできてない。(吉岡さん) … なるほど、確かに「日経ロジスティクス」みたいなオンラインメディアってないな
- ソーシャルメディアは、そもそもメディアを目指していない段階からスタートする。それが人(読者)/注目を集め、次第にメディアとして機能するようになっていく。(徳力さん) … 確かに、むかし「ブログ」みたいなものが流行る前に「○○メモ」ってサイトやってたら、いつのまにか読者が付いてたな。今は畳んでしまったけど
- 誰でもメディアを意識せず始められる、障壁の低さがソーシャルメディアの強みであるが、そもそもメディアとして書いていないため、全体として信頼度が統治されていない/混在している状態が弱味でもある。(徳力さん) … 統治されているのがわかる仕組みがあるといいなあ。まえ、mixiのなかで書いたような気がするけど、ベリサインみたく、第三者の情報統治認証機関があったらどうだろう。誰がどうやって認証するのかは知らん。専門家集めるとか?
- factは比較的簡単に手に入るようになり、その先のopinionも求められるようになった。(徳力さん) … 情報の得かたの変化に伴い、情報の価値もシフトしてきているのだとおもう
上に書いた、見出し/リードの付けかたや、紙メディアが持つ信頼感について、もうすこし考察してみる。
情報の得かたの変化に伴い、メディアの価値やスタイルも変化していくものだとおもう。昨今で一日に触れられる情報量といったら膨大だ。日に2-300のFeedチェックは普通だろう。僕はメディアビジネスに疎いのでよくわからないのだが、広告費だけがメディアの生命線だとすれば、煽り見出しやリードは必要な努力なのだとおもう。紙メディアは、そもそも紙に向かっているシーンが、オンラインメディアに向かっているシーンとは別であることを考えれば、煽り見出しなんて付けず、一覧性/わかりやすさが追求されていれば良い。
ところで、僕の場合、小さい頃から触れてきたメディアといったら紙(本か雑誌かマンガか、それとも自治体や学校が発行するようなペラ紙か。新聞は大人の読みものだった)か、テレビだった。テレビに至っては超田舎だったせいで民放の電波が入らず、汚い映りのNHKくらいしか見られなかった。インターネットに触れたのは高校に入ってからだ。
ともかく、紙から情報を得ることに慣れ親しんできた僕には、それが一次情報というか、情報のすべてだったようなものだ。あとは、家族親戚や友人との話くらいか。すくなくとも、僕のなかの、刷り物に対する信頼感はここに起因する部分があるのではないかとおもう。だから、小さいうちからネットを使った情報取得に慣れ親しむことのできる社会が当たり前になっていったとき、紙メディアが持つ信頼感/ブランドが現在のまま続いていくとはおもえない。
では、メディアが持つ価値って何なんだろう。価値=信頼性なのだろうか。信頼性=正確性なのだろうか。factよりも、opinionなのだろうか。それとも、(正しいとか正しくないとかは重要ではなく、)正確でなくとも、何かを感じることができるような主張/哲学に価値があるのだろうか。
価値観もメディアのポジショニングも十人十色だとおもうけど、僕だったら、「正確でなくとも、誰か(そのコンテンツのターゲット)が、何かを感じることができるような主張」を届けるようなメディアであれば、作ってみたいかな、とはおもう。
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