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12月 16

USBメモリハックス WindowsXP/Vista対応
モバイル関連でマイコミ編集の方からご献本いただきました、の続き。ありがとうございます。続いて、「USBメモリハックス WindowsXP/Vista対応 / 福多 利夫 著」のご紹介。

USB メモリを利用する際の基礎知識から、どんな情報を USB メモリで持ち歩くか、PC とどのように同期させるか、などという基本的な使いかた、さらには、ビジネスアプリケーションや linux を突っ込んだりという応用テクニックまで、幅広いハックが詰まった一冊。USB メモリの新しい規格 U3 についても少しだけ紹介されている。

読んでみて意外に感じたのは、内容が結構コアなのに対し、表紙がいかにもビジネスユーザ向けなテイストになっていることだ。冒頭いきなり USB メモリ開いた写真で内部構造の説明が出てくるし、最近の USB メモリは NTFS フォーマットできる(DVD-Video の ISO まるごと突っ込む)とか、Vista のメインメモリの補助として利用できるとか(そもそも Vista 使ってないから全然知らない)、結構コアなネタじゃないだろうか。USB メモリ起動するデスクトップ linux も漫画喫茶とか友達の PC 使うとき用に用意しておこうかなーなんて思ってて、いまだにやってない。そんなネタが、こういったビジネスユーザ向けの新書にまとめられているのは、少し驚きだ。

疑問に思って、献本いただいた編集の方に聞いてみたが、これはこれで狙ってやっているらしい。ビジネスユーザにこそ、こういうハックをして欲しいし、やりたいと考えているだろう、とのヨミとのことか。なるほど、そういったビジネスユーザがどれだけ居るのか予想がつかない(僕の周りだと、約 1 名しか思いつかない)が、そのヨミを素直に解釈してみると、本書は、多少の出費(5000円くらい?)してでも 4GB 以上のモノを買って使いこなしてやるぜ、てなちょっと前衛的なビジネスマンの方にオススメの一冊といえる。全ページカラー刷で PC 画面キャプチャによる説明が充実しており、かなりわかりやすくまとまっているので、それほど PC に詳しくなくても一通りのハックが楽しめるだろう。

(いっぽう、最近の相場は分からないのだが、ノベルティとかでもらえる USB メモリは 128-256MB くらいが一般的だろうか。そういう(ノベルティとかで)貰ってはみたが使っていない USB メモリを有効活用するという視点だと、本書はあまり楽しめないかもしれない。ご興味の方、書店等でお確かめを。)

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12月 16

ケータイハックス-いつでもどこでも仕事術 [マイコミ新書] (マイコミ新書)
マイコミ編集の方から、モバイル関連で2冊、ご献本いただきました。ありがとうございます。まずは、「ケータイハックス-いつでもどこでも仕事術 / 田中 聡 著」のご紹介。

こちらは、新書というスタイルでありながら、その名のとおり、「ケータイのハック」TIPS を詰め込んだもの。ケータイでのメモ、カメラ、ボイスレコーダ、メール、スケジューラ、GPS、アドレス帳、フルブラウザ、そして、これらとオンラインサービスとの組み合わせ、などなど、すぐにでも試せるハックが満載だ。もし、「いま使っているケータイをトコトン使いこなしている」と自信をもって言い切れないのであれば、手に取る価値がある、なんらかの新しい発見がある一冊といえる。

私見だが、今後は、多くのケータイユーザが、同一機種をより長期に渡って利用するようになっていくと見ている。これにより、いま持っている機種の「使いこなし」ニーズは高まってくるはずだ。

僕が同一機種の長期利用が進むと考える大きな理由に、今季、各キャリアが実施したケータイの料金体系変更がある。いずれのキャリアも 2 年を目安にした継続利用を前提としたプランを推しているようだ。今年(2007年) 3 月の内閣府の消費動向調査によれば、携帯の機種変更サイクルの全体平均は 2.7 年だそうだが、これまで 11-13 ヶ月での継続利用で結構な額の割引(支援金)を受けられていたことを考えると、今回の料金体系の変更は、同一機種の継続利用期間の最低ラインを底上げすることになる(結果、平均の継続利用期間は上がる)と見て良いと思う(実際、僕はこれまで 1-1.5 年で機種変更していたが、今回の料金体系変更は大きいので、次回機種変更のタイミングを考えている)。

「これまでよりも同じ機種を長く使う」という前提に立ったとき、キャリア/機種選びはより慎重になるだろう。本書のもうひとつの特徴は、ケータイを使いこなすための、キャリアや機種選びの "よりコアな視点" を提供してくれることにある。たとえば、機種選びのひとつの視点に文字入力周りの機能があるが、ここには、予測変換精度、予測変換辞書の効果的な学習方法、ポケベル入力可否、ユーザ辞書使用可否、ユーザ辞書登録方法、定型文呼び出しのキータッチ数、絵文字一覧呼び出しまでのキータッチ数とページ送りキーの位置、日本語入力からアルファベット入力へ切り替えるときのキータッチ数、などなどのチェックポイントが(少なくとも僕には)ある。本書を読んでいくうちに、ケータイを使いこなしている筆者のこういった視点が見えてくるのはなかなか面白い。こういった視点を読み解くのもまた、ハックといえるだろう。

本書の興味深いところは、「ケータイ使いこなし」となると、それが「モバイル機器使いこなし」へと転じ、結局「スマートフォンハックス本」が溢れているという今日に、「そういえばなかったよね」ともいえる「(通常の)ケータイのノウハウ本」という新ジャンルでまとめてきたところにあると思う。こういった本は、今後増えていきそうだし、増えていってほしい。

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11月 29

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
良い本に出会えた。昨今のキャリア(career)本には食傷気味で、しばらくこの手の本は読んでいなかったのだが、この本は凄い。ここ数年感じていたモヤモヤを晴らしていくきっかけになりつつある。こういう本に 7 年前に出会いたかった。これまで、キャリアのことを一緒に議論してくれた多くの友人に薦めたい。(もっとカタカナ用語が少なければ両親にも薦めたいのだが、未出で用いられるカタカナ用語が多いので、ちょっと難しいかもしれない。)

一通り読んだ後、第三章 「高速道路」と「けものみち」、第四章 ロールモデル思考法 をもう一度読んだ。僕にとって、とても示唆に溢れる話だった。ちゃんと整理して書く自信が無いけれど、何を感じて、何を考えたかをメモしておこうと思う。

読み終わってみて振り返ると、僕は、明確に言葉にできてはいなかったものの、5 年ほど前から「けものみち」志向でやってきたのではないかと思う(僕がこの本を有意義だと思う一番のポイントは、こういう議論のベースとなる言葉を定義したというところだ)。でも、「本当に好きなこと」「自分に向いていること」を探して、自分の直観(直感)を信じて、新しいことにチャレンジしつづけてきたが、人生を賭けられるような何かには、出会えなかった。

僕がいつも不安だったのは、「けものみち」の中で、"前に進んでいる"、ということに確信が持てていなかったという点だ。「けものみち」では、とかく程度を計る尺度が整備されておらず、自分のポジションも(自由過ぎて)定義しづらいからだ。自分は、今居るほんの小さな身の周りだけではやっていけているけれど、それで大丈夫なんだろうか。やれる範囲でちょっとだけ動き回っているだけなのではないだろうか。コモディティ化したくない、と思っていても、ちょっと視野を広げてしまうと、実は(自分の程度では)とっくにコモディティ化してしまっているのではないだろうか。

自分がフツーな存在になる(コモディティ化する)のは嫌だという思いだけは、ずっとあった。(コモディティ化することに抵抗の無い人は、この本を読んでもあまり面白くないと思う。)コモディティ化も別に悪くないかもしれないが、僕が僕自身をツマラナイものだと思ってしまうのが嫌なんだと思う。

この本を読んで、『そうか、「けものみち」のキャリアでもアリなんだ』と少し嬉しくなったが、いっぽうで、「けものみち」志向でいること自体が、今後はコモディティになってしまうのではないか、とまた不安になってしまった。そのくらいの「病的なまでの心配性」が良いのだろうか。

そんな感じで悶々としていたら、江島さんのブログにも救われた。

技術と思考を磨くことだけ怠らずにいれば、いつか世の中の変化と自分のモードがマッチする瞬間がやってくる。そのときまで、諦めず、ただ静かに歩めばいい。これは言うほど簡単ではない、チャレンジと呼ぶに値する生き方だ。

これには、シビれた。そう、言うほど簡単でないですよね。だから今までも不安だったんだな。これからも、これが続くんだろうと思う。
でも、この数行で、やっぱりチャレンジしつづけようと思った。楽観的過ぎるかもしれないが、この数行で僕には十分だった。どこかで自分のモードが「高く険しい道」へのチャンスと重なるかもしれない。

ただ、チャレンジしつづけるにしても、これまでの無作為に新しいものに手を出すようなやり方も、できるだけ意識的に改めて、もっと戦略的にいく必要がありそうだ。ここで、「ロールモデル思考法」を、さっそく真似してみているところだ。自分が惹かれた(惹かれている)もの、人を列挙して、どの部分に惹かれているのかを押さえていく。今まで、無意識のうちにやっていた気もするけれど、意識的にやってみるとだいぶ違う。帰りの電車の中でメモしていっただけでもずいぶん整理できた。あとは時間の使いかたか。「やめること」も決めなきゃ、というところ。

どこまでできるかわからないけれど、この本に出会えたことに、また感謝できる日がくることを信じて、このエントリを残しておこうとおもう。

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11月 26

ポスト遅れました。楽天 10 周年イベントの一環として行われたようです@楽天タワー(初潜入)。品川シーサイドの駅から屋根続きでアクセスできる、とてもキレイなビルヂングでした。楽天って「楽天さん」って書くべきかな。なんか敬称略の方が馴染みがあるというか書きやすいので、敬称略で書きます (_ _)

イベントは、基調講演 + 2-3 トラック並行開催でのセッション + 楽天食堂(っていうのかどうかは知らないけど、社員食堂)での懇親会 という内容でした。参加のモチベーション(こういうの、これからちゃんと書こうかな)は、

  • テクノロジーの会社という認知が少ないのでは?と思われる楽天が、テクノロジーカンファレンスというお題目で、どういう企画/演出/運営をするんだろう
  • 三木谷さんとまつもとさんが何を話す(どういう会話を交わす)んだろう
  • いろんな人に会いたい!
  • google の 100 倍ウマいという社員食堂でご飯を食うぞ

こんな感じ。

セッション内容の方は、楽天のビジョン、サービス、あるいは現場の人の意気込みやマインドセットみたいな内容が多かったように思う。僕が聴いた中で、テクノロジーな色を感じたのは、武田さん(カーネギーメロン大学)のセキュリティの話と、跡部さん(楽天)のネットワークシステム構成の話(の後半)。あ、あと、まつもとさんの Roma と Fairy の話は面白かったというか、興味深かった。もうちょっと技術に突っ込んだ話が聴きたかったけど、取引先の方や内定者の方も招待されてたみたいだから、バランス(落としどころ?)としてはこんなところなのかもしれない。雰囲気はわかったし(雰囲気しかわからなかった、というのもある)。
いっぽう、各セッションの時間が短くて、プレゼン内容は詰め込み気味、講演者の方も早口になってしまっていたのが気になった。本数を減らすとか、トラックを増やすとかして、もうちょっとゆっくり聴ければ、技術に突っ込んだところも話しやすかったんじゃないかな、と思う。

運営の方は、初めての開催とのことで、多くのスタッフを配置されてたように見えた。手持ちぶさたな人もいらっしゃったみたいだけど、少ないよりは良いと思う。なんとなく、安心感あったし。ただ、目の前のことに一生懸命になられてたのかな、セッションが終わるときに講演者が「ちょっと時間があるので質問を受けます」って言ってるのに締めの挨拶を始めてしまったり、会場の入場整理してる人にトイレの場所を聞いたら全然反対方向を教えられたり、最後の懇親会場の移動でエレベータが混雑してるときに展示会場をとっとと撤収してしまったり(多少の時間でも誘導できたのでは)とか、杓子定規っぽい点が見えるのが、多少気になった。

三木谷さんとまつもとさん、ギャレット社長(adobe) の話は、パネルディスカッションモデレータの森さんがうまくコーディネイトされてた感じで、意見の深い絡みまで聴けなかったのが残念。皆さんの話、とっても面白かったです。他の方が話してる間、うなずいてたり、首をかしげてたりするところが皆さんにあったようなので、そこにもっと突っ込んでほしかった。でも、コーディネイトがうまかったなあ。あの時間制約のなかで、同じ方向に話をまとめていかれたのは凄いとおもう。

懇親会、楽しかったです。参加人数が多く、身動きがとれないくらいの状態でしたけど、何人かの方に初めましてできたし、森さんにサードリアリティ語ってもらえたし :-) 。あと、ご飯もおいしかった。Google のを食べてないので 100 倍うまいかどうかはわからないけど、サーモンのやつがおいしかった。かりんとうの試食もおいしかったので、おみやげに2つ買って帰りました。

以下、メモを転記。例によって散文ですが。

基調講演: 末次社長@サンマイクロシステムズ

  • サンのエコ(環境問題)への取り組み
  • 昔から The Network is the Computer って言ってる
  • 世界で11億台のケータイ端末が販売されている(年間だったかな)
  • 世界で15億人のネットユーザがいる。でも、これでも 25% くらい
  • ネットユーザの拡大に伴い、ネットワーク帯域幅の需要と重要性が指数関数的に伸びている
  • 秒間 390GB のデータが生成されている。そのうちの約半分は貯めておく必要のあるデータ
  • サーバコストよりも電力コストが大きくなってきている
  • サンのとあるデータセンタは、エコな機器に置き換えて、エネルギーコストを 60% 減したらしい
  • ほとんどのデータセンタは、床面積、電力、空調のいずれかにおいて問題を抱えている
  • Solaris は SPARC なものだと思われているが、SPARC で動いている Solaris は全体の 10% 以下
  • なぜサンにはエンジニアが集まっているのか? .. 開発投資をやめないから、とみている。赤字でも 20 億ドル/年の開発投資を続けている

基調講演: まつもとさん

  • 成田に同姓同名のギタリストがいるらしい
  • 楽天と一緒にやることになった理由: 相性のよさ、補完関係、タイミング
  • おもな研究内容: スケーラブルストレージ(Roma: シーク/バス転送/メモリストレージ/信頼性/汎用性/管理コスト)(Google のひとが「ディスクのシークだけは(技術が)進歩してない」とか言ってたのを思い出した) と、マルチタスクハンドリング(Fairy: タスクモデルの提示/タスク結合)

基調講演: 森さん@楽天技術研究所

  • バリューチェーンを再設計して、個々の事業内容を明文化
  • 研究ビジョンの設定: サードリアリティの話。「リアリティ」という言葉を再定義、あるいは定義を進化させようとするもの、に見える
  • リアリティの構成プロセス: 断片化/再構成 -> コンテキストの共有 -> 協力しあう関係(ここ、よくわかんなかった) -> リアリティ

楽天新サービス

Webセキュリティの話: 武田さん@カーネギーメロン大学

  • Webアプリ脆弱性の分類: インジェクション系、セッション管理系、パラメタ操作系
  • 楽天の安心クッキー(ネタ)
  • 楽天の安心サンドボックス(ネタ)
  • 楽天のフィッシングサイト(ネタ)
  • DNS Rebinding の話
  • OpenID の話

オープンソースとイノベーションの話: 藤本さん@GREE

  • オープンであることがイノベーションを生む(と考えられる)理由
  • cheap revolution
  • 集合知 .. 思いもよらない意見、発想
  • オープンソース開発に参加することの楽しさ、面白さ

楽天でのRubyプロジェクトの話: 講演者お名前失念(申し訳ない..)

  • 楽天での技術採用に対する考え方: 技術そのものより、良く知り、支える技術者がいるかどうか
  • 2006年から社内勉強会などを通して、Ruby の実サービス利用を進めてきた
  • 社内サービス、社外サービスにいくつか実績ができた(後述)。apache + fastcgi 構成。DB 数十万アクセス/day のサービスを linux サーバ 3 台で回している(DB除く、かな..?)。開発してみての手応えはまずまず
  • 社外向け「今日は何の日」: 40万PV/日
  • 社外向け アンケートシステム 開発中
  • 社内向け キャンペーン管理ツール
  • 社内用プラグインもいろいろつくっていってる

楽天のネットワークシステムの話: 跡部さん@楽天

  • 楽天のネットワークシステムのコンセプト: 儲かる、儲けさせる、止まらないネットワーク
  • 9Gbps トラフィック。NW 機器 1000台規模。稼働率 99.95% 目標
  • AS 番号取得済み。BGP4 で接続。DC 間はダークファイバ利用。WDM を入れた
  • ダークファイバにしてから、遅延が少なくなった。ホップ数が減ったからかも
  • DC 内スイッチ構成。STP + 多少チューニングを入れている。これで遅延がかなり減った
  • トラフィックの多くが画像や動画などのマルチメディアデータ。画像キャッシュサーバを導入して軽減。reverse proxy させてる
  • LVS 100台規模(失言ぽかったので、具体数は伏せときますw)
  • ASIC 系のスイッチは L2-4 で、ホスト系は L7 で運用。ホスト系は L7 処理に向いているが、CPU 負荷が厳しいのでなんとも

楽天のデータセンタの話: 石井さん@楽天

  • 約 150 万アクセス/日、約 700 アクセス/分
  • 約 900 万検索/日、検索スループット 0.82 sec
  • 4000 万会員
  • 6000 台機器、1200ラック
  • DC 運用設計専任組織。7人社員 + 33-4 名の委託社員。DC フロア設計やラック運用設計とかやってる
  • サーバルーム 680 平米ほど
  • サービスが止まってないかの監視として、24 時間、毎分、実際に買いものをしている(凄いw)

パネルディスカッション: 三木谷さん、まつもとさん、ギャレット社長、森さん

誰がしゃべったことか、いまいち整理できてないかも。間違ってたらすみません。

  • 三木谷さん
    • 楽天の柱: strategy, technology, operation .. operation をちゃんと押さえているところは他にはあまりない
    • 各サービスで経済圏を構成しつつ、ユーザのビヘイビアを見ながらパーソナル化を進めていきたい
    • モバイルの売り上げは順調に伸びている。100億円/月に迫っている
    • 楽天のショッピングはエンタテインメントだとおもっている。普通の人がエンタテインメントをつくることができる環境をつくっていく
    • やりがい: 感謝されること .. 感謝されるための接点を増やすことが大事
    • 強い志と執念
  • まつもとさん
    • エンジニアは technology から strategy に影響を与えることができる存在
    • CPUパワー、ストレージ、ネットワーク帯域の進化は、量の変化であり、質の変化では無い
    • 量の変化により、質の変化が起こる場合もある .. 安くなる、無料になるなど .. 下がりつつあるコストはいつかゼロになる
    • 変わらないもの: 基礎体力、想像力 を身につけよう .. これが strategy に影響を与えられる
    • とにかく生産性を上げる。上げないと、オフショアに負けるし、さくさく作れないと楽しくない
    • 心理的な障壁は簡単に越えられる
  • ギャレット社長
    • ユーザは UI ではなく、体験を求めている
    • デザイナ(の仕事)とデベロッパ(の仕事)の融合、オーバラップ
    • 新しい付加価値は、常に世界規模の競争にさらされるようになる。役割の融合も進むため、競争相手も増える
    • 何かをつくること、がやりがいではなく、(何かをつくることで)何かができるようになること、がやりがいになる
    • 競争相手として外を見る必要は無い。どこまで行けるか、を気にした方がいい
    • エンゲージメント性、エンタテインメント性、想像力

と、ここまで書いたら、森さんからサードリアリティな資料をメールいただいたので、御礼も兼ねて、もうちょっと考察してみます。

「リアリティ」という言葉の意味するところは、どうも抽象度が高いし、これについて真剣に考えることは、ややもすると胡散臭い議論になってしまいそうだ。そもそも「現実」という言葉を説明するのは非常に難しいようにおもえる。

ちょっと考えてみたが、リアリティ .. 現実味とでもいうのかな、というのは、合意のプロセスの積み上げで構成される部分があるのではないか、とおもう。

現実というのはそれを認識しようとしたときに、自分の中や他者との間で「合意」のプロセスを経るもののようにおもう。そうやって、自分の中に形作っている現実を固めたり、あるいは補完しようとするのではないかと。

と、ここまで考えると(ここまでが合っているかどうかを置いておいて)、ふたつ疑問が出てきた。

ひとつは、なぜ、ヒトは現実を構成しようと考えるのか、
ふたつめは、そもそも「合意」とはどういうプロセスで得られるのか、

時間の都合上、これ以上文章を固めたり続きを書いたりしようとすると、いつまでもポストできないので、一旦ここまででポストしてしまうことにします。ちょっと弱いな、けど、まあいいや。

さて、イベントを終えて、全体的には満足満足、です。いろんなことを知れたし、いろんな人に会えたし、ご飯もおいしかったし、おみやげまでいただいてしまった。これだけのイベントを無償でやっていただいて、楽天さんには感謝感謝、です。10 周年記念にとどまらず、またやっていただけると嬉しいです。

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10月 17

「MySQL辞典」は辞典機能 + 実践ノウハウ集

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MySQL 辞典 を日頃からお世話になっている sakaik さんより献本いただきました。ありがとうございます。僭越ながら、お礼を兼ねて、この場でご紹介させていただきます。

MySQL 辞典 は、辞典とは言っても、項目だけを羅列した "単なる" デスクトップリファレンスとは違います。MySQL を知り尽くした著者陣(超豪華!)の視点とノウハウが詰まった、非常に実践的な内容となっています。結論から書くと、(いただきものだから、というわけでは無く、本当に) オススメです。

さて、その内容ですが、辞典としての基本的機能として、SQL, コマンド, 各種データ型などはもちろんの事、mysql, mysqladmin, mysqldump などのコマンドラインツールの各種オプション、Connector/.NET, Connector/J の設定パラメタまでが、本書の前半 3 分の 2 ほどで網羅的にまとめてあります。

こうしてまとまったものを見てみると、普段使っているツールでも知らなかったことがいっぱい出てきますね.. >< mysql コマンドラインでプロンプトを変えられるなんて知りませんでした。複数サービスを運用しているときなどは、サーバ名/DB名などをプロンプトに表示しておくと便利そうですね。

上記コネクタの設定パラメタなどについては、HA, セキュリティ, チューニングなど、用途/目的別にまとめてあり、これまた便利そう。困ったときに、経験豊富な著者陣の観点でのまとめが手元で確認できるというのは、都度 Web 検索したり、オンラインマニュアルを上から見ながらパラメタを拾ったりするよりも、よっぽど効率的です。

とまあ、上記のとおり、辞典的内容は十分なんですが、僕的にオススメしたいのは後半 3 分の 1 を割いている逆引きリファレンス。これは、読みものとしても一通り目を通しておく価値がある内容です。「テーブル内の大半のデータを削除する場合のコツは?」なんて質問、普段から考える機会はほとんど無いですよね.. ちょっと運用に慣れが出てきていたり、他の業務に追われていたりすると、その場で思いついた方法で考え無しにやってしまいかねないです。そういう意味で、ここの逆引きリファレンスは、どういうポイントで立ち止まって、どの辺りの匂いを嗅ぐべきか、著者陣のノウハウを強く感じることができる内容になっており、大変有用だと思います。

なんだか誉めてばっかりですが、ほんとに、これといって不満がありません。欲を言えば、「なぜこういう設定が必要か」「なぜこういう仕様になっているか」を知りたい部分が、幾つかあったかな?くらいですが.. それでも、普段から MySQL をよくお使いになる方は持っていて損は無い一冊だと思います。このボリュームと内容で 2,480 円(税別) は安い。

以上、献本のお礼を兼ねて、ご紹介でした。
sakaik さん、今後ともよろしくお願いします m(_ _)m

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