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7月 29

Amazon EC2(Elastic Compute Cloud (Beta)) を試したので、そのメモ。Amazon EC2 は低額でAmazon.com管理のデータセンタ内に仮想コンピューティング環境を構築/利用できるサービス。利用状況に応じて、仮想環境数(ノード(インスタンス)数)、ストレージ容量を動的に変更することができるため、スケールするかもしれないけどスモールスタートでやっとくか、というサービスを作ってみるには都合の良さそうなサービスだ(スケールを想定するのであれば、アプリ側での工夫も必要だが)。そいえば、Second Lifeもこの環境上で動いてるとかなんとか。

で、3月くらいにbetaサービスに申し込んだのだが、申し込みが殺到してるらしく、利用可能な状況になるまでずいぶん待たされた。先日ようやく使えるようになったので、そのときのメモを残しておく。今はそんなに待たなくても使えるのかもしれない。なお、EC2を使うためには、Amazon S3(Simple Storage Service) の申し込みも併せて必要になる。ちなみに EC2 と S3 とも、料金体系は起動ノード(インスタンス)数/時間、ストレージ容量、転送データ量、リクエスト数等による従量制。
あと、ほとんどのツールはbashで書かれたシェルスクリプト群で提供されている(DOSプロンプト用のツールもあって、Windowsでも使えるぽい(けど、試してないからよくわからない))ので、ターミナル等の然るべき環境が必要になる。

さて、申し込みが終わって、EC2 環境が使えるようになると、次のようなメールが届く。

This is a brief note to confirm that we’ve enabled your access to the Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) limited beta. We hope you enjoy the service and wanted to point out a few resources that will help you get up and running quickly. Please be sure to visit the following:

* Amazon EC2 Getting Started Guide – the best starting point for developing with Amazon EC2
* Amazon EC2 Developer Forums – share your ideas and receive support from AWS staff and developers
* Amazon EC2 Resource Center – technical documentation, code samples, and other resources to help you build
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Getting Started Guide を読んでいけば、Amazon EC2 上で起動した Fedora Core 環境へ ssh ログインして apache 起動したり、そのデフォルトページをブラウザから確認するところまでは簡単に行き着ける。おおまかな流れは、次の通り。

  1. コマンドラインツールの取得
  2. ツール利用(環境変数)設定
  3. 認証用の秘密鍵と証明書の生成
  4. 利用できる仮想環境イメージの確認
  5. 仮想環境組込み用の鍵ペアの生成
  6. 仮想環境の起動
  7. 仮想環境のアクセス権設定
  8. 仮想環境へのssh接続

仮想環境イメージはデフォルトで Fedora Core のものがいくつか提供されているが、オリジナルのものを作ることもできるし、Amazon.comのフォーラムにいろんなイメージが転がってるので、それを使うこともできる。

続きはまた今度。

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7月 28

RTCカンファレンスに行ってきた(070727)

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@六本木アカデミーヒルズ。今回のテーマは「ネットサービスの存在意義」。最近、マーケ寄りの話題には、あまり食指が動かなくなってきてしまっているのだが、そうは言っても、スピーチとかケーススタディとか出会いとか、わりと楽しい空間なので、(あと、職場近くで開催ってこともあり、)参加してきましたよ。

今回のゲストは出澤さん@livedoorと砂川さん@ロケーションバリュー
以下、簡単にトークのメモと所感を。

  • 出澤さん
    • 保険会社からの転職で入社。モバイルサイトの受託開発とか広告事業立ち上げとかやってた
    • 例の事件後の変化。納期に対するプレッシャーが緩和された。エンジニアが納得いくまで、じっくりつくれる雰囲気ができた。LDRはよくできたとおもう。nowaにもミニブログ付けられたし。
    • 事件後の中核事業はDCとポータルに絞った
    • FastLadderスタート。BloglinesやGoogleReaderとガチンコ。Feed数増えたときのパフォーマンスに強み。1000Feed超えるライフスタイルはあるんじゃないか、という仮説。FastLadder現時点で約5000ユーザ、15%くらいが米国内からのアクセス
    • 技術力、開発力の強みが社内外に再び広まってきている。エンジニアの採用も順調
    • 一方で、あまり得意でないところを無理にやるのはやめようという動きも。Gmailとの連携とか
    • AdSenseとか、細かい収益の積み重ねで、なんとか事業は回っている。livedoorブログは1000台オーダのサーバで回しているが、それでも黒字化できている
    • livedoorというブランドや、DC、ポータル事業への思い入れは強い。変える気は無い
  • 砂川さん
    • 三菱商事 => HBSでMBA => 米国でVC => 帰国して2005年に起業
    • LocationValueという、位置情報を使った付加価値サービスを展開
    • 短時間のバイト人材紹介マッチングサービスをやっている。おてつだいネットワークス
    • 最近、若年層のバイトは採用が大変。500万かけて採用広告出してもバイトがとれない
    • 採用活動において「1-2時間の労働力」は無視されていた。これをケータイのリアルタイム性(pushメール含む)と位置情報を使って収集/マッチング。労働力のロングテール
    • HBS在学中に、KBS留学中の厚労省担当者やMIT留学中のエンジニアにアイデアを話した。法律の解釈や実現性について、じっくり検討できた
    • ケータイで利用するインターネットとPCで利用するインターネットは違うものと考えている。contextが違うから
    • ネットで得られる情報は視覚と聴覚だけ。それだけで得られない情報にはリアルでのアクションを起こすしかない。リアルでのアクションには金がかかる。移動とかね
    • リアルでのアクションを起こす際、位置情報に価値を見出すことができる

まとまり無いけど、メモはこんな感じ。


livedoor、エンジニアの採用が順調らしく、羨ましい。あと、今日の話は、出澤さんと、その他のなかのひとたちが持っている、livedoorってブランドと仕事に対する信念みたいなものも感じて、それもまた凄くよかった。

砂川さんの話も、面白かった。あれだけ端的にロジカルにプレゼンできるコミュニケーション力のあるひとを見たのは久しぶり。上原さんか保田さんが「砂川さんがハーバードじゃなければ炎上するだろうなー」と冗談混じりにいってたけれど、あれってHBSがすごいんだろうか?
いっぽうで、全然ネットとか詳しくない感じなのに、「インターネットはツールだ」とか言い切られると、ちょっと寂しい感じはしたのは事実。そりゃそうかもしれないけど、興味の対象とするにも十分面白い技術の塊なんだけどな。でも、立ち位置が明確だし、やりたいことだとか、企業哲学っていうの?そういうのがガッチリしていて、話を聞いてて嫌な気はぜんぜんしなかった。今回、飲み会行けなかったのが残念だ。いろいろ話をしてみたかったんだが。

もうちょっと考察。
砂川さんは、価値の本質を捉えて、それを押さえつづける、という事を実践しているな、と思った。何かサービスを提供して利益を得るときは、そこになんらかの価値提供があるわけで、砂川さんの場合は、「位置情報」と「リアルタイム性」を使った人材マッチングをやってるわけだ。
この、価値の本質を捉えて、押さえつづけるというのは簡単では無いとおもう。では、そこに近づくために、「ひとは価値をどのように認識してアクションを起こしているか」を考えてみたい。
僕の考えでは、基本的には、「ひとは価値を相対的な評価により測ったうえでアクションを起こす」とおもう。比べるものがあるから、そこにあるギャップを価値として認識する。つまり、「価値と価値の間にあるギャップから、目の前のものの価値を再定義」しているとおもう。
何かの本で、価値とは、得られる便益と費用とのギャップだ、と定義していたようにおもう(違ったかも)。でも、これは、価値の定義としては正しいかもしれないが、実際ひとが行動を起こす際に認識している価値とは違うのではないか。
ものごとに対する絶対的な価値は、生活や経験の中で "なんとなく" インプットされてしまっていくものだとおもう。以前よりも多種多様のサービスが受けられるようになっている今日の社会であればなおさらだ。
そうして、今目の前にある何かと、他の何かとを比べて、そこに相対的な価値の差が認識できたときに、ひとはアクションを起こしているのではないだろうか。まったく初めての概念に出会わない限り、単一の絶対的な価値を算定して行動しないといけないシーンなんて稀だろう。周りに比べる対象や、相談できる人が増えていけばいくほど、絶対的な価値の算定をする機会は減っていっている、そんな気がする。
つまり、ひとに使ってもらえるサービスを考えようとした場合、比べる対象(既に存在する何か)とそれがもたらす価値を認識したうえで、その価値との相対的な価値をもたらしているものは何か、これを押さえる必要がある。それは「位置情報」かもしれないし「リアルタイム性」かもしれない。

ということで、今回のカンファレンスで僕がピンときたキーワードは「価値の本質」と「マッチング」でした。他のかたはどうだったでしょうね。

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7月 09

Gmail でメーリングリストに subscripbe していると投稿した自分のメールが届いていないように見える(配信されない)が、これは仕様らしい。SPAM扱いになってるわけでもない。不便だ。自分宛にテスト投稿とかする場合も不便だと思う。

調べてみると、メーリングリストに投稿したメールや、自分宛に送信したメールは、POP受信できないようだ。ヘルプを読んでいる限りでは、「自分で送ったメールだったら、送信済みボックスに入っているだろう(それを見ろ)」というスタンスに見える。一方で、日々の戯言::weblob さんによれば、

一番簡単なのは、送信用メールサーバ(SMTPサーバ)をGmailのSMTPサーバとは別のモノにするってこと。分かりやすくいえば、Gmailのアカウントとは違うメールアドレスから送信するってこと。これなら間違いなく自分宛に届く。

つまり、自分宛のメールであっても、SMTP として smtp.gmail.com を使わなければ(別のSMTPで送信すれば)、ちゃんと受信できるということだ。実際に試してみたら、その通りだった。

で、不便なのは不便で仕方がない(いろいろ工夫してみるしかないぽい)んだが、なんでこういう仕様になってるのかを、ちょっとだけ考えてみた。

Gmailでは、同一メールと見なせるものについては、それらのメールをひとつのレコードとして扱おうとしているのかも知れない。こうすることで、多数のユーザにメールサービスを提供することで必要になる、多大なディスク(アクセス)容量やPOP転送トラフィックを削減しているのではないだろうか。

もちろん、これらは推測でしかないし、この仮説には、ちょっと考えただけでも、次のような疑問が浮かぶ。

  • どうやってメールの同一性を検出しているのか(Message-IDを使ってるのか、それとも他の何かか)
  • 重複分が、本当に無い(配信されるけど削除されている)のか、レコードとしては存在するけど表向きには非表示になっているのか

これらの疑問については、調べてみた感じでは、答えに辿り着けなかった。トラブルの解決に対しては殆んど意味の無い疑問なんだが、ちょっと気になっている。

不便な仕様ではあるが、google レベルのサービサーであれば、何か合理的な理由があるのだと思う(思いたい)。できれば、その理由を公開してほしいものだ。少なくとも、この仕様は、僕には考え付かなかった。将来、参考にできる思想があるのかもしれない。

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6月 12

Tumblelogはじめました

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http://tumblr.tmty.jp/
切り取っていくだけのスクラップブックってのも気軽で良いね。
「おっ」って思った文章を切り取っていくことにします。

5月 30

@グローコム。2日経ってしまったが、メモを転写しておく。今回のスピーカーはサン・マイクロシステムズの藤井さんと、GREEの藤本さん。

  • サン・マイクロシステムズ 藤井さんの話
    • Javaの生い立ち .. 元々はリアルタイム系への適用が主眼だった
    • クロージャもジェネリックも当初から構想にはあったが、基本はシンプル&コンパクト。いきなり複雑なモノになってしまうのを避けたとか
    • Java搭載デバイスは全世界で5500M。って55億。すごい
    • パフォーマンス、上がってきてる。サーバサイドはJava2->Java6で3倍以上速くなってるとか。へぇー
    • JavaOneの話。有料の開発者会議。リクルーティングの場所でもある。日米の文化の違いか。
    • 8時半から23時くらいまでやってたりする。深夜からのセッションもあるらしい。元気だなー
    • エリクソンがGlassFishをVoIPの基盤に使うって話が出たらしい
    • リアルタイムをサポートするWebApplicationServerにNASDAQが興味を示してるとか。NASDAQのシステムは15万TPS。マジか
    • でも、いまのところリアルタイムいけるのはSolarisだけ
    • Blu-rayディスクドライブのSDKはJavaで提供されてるらしい
    • NetBeansがすげーよ。Rubyのエディタとしては最高、らしい<Rubyなんだw でも、こんど使ってみよう
    • Javaのオープンソース化。JDKをお手元でビルドしてウヒッ
    • ApplicationServerのスリム化。msecオーダで起動するように。組込みにもイケる
    • JavaFXはJavaSE, JavaME, JavaEEとかと並列扱いのプロジェクト。リッチクライアント向け。Fl*sh?
    • 今度JavaFXのセミナーやるらしい
    • JavaFX Mobile。ケータイにのっける話も進行中
    • NASA World WindもJavaで動いてる。手作りGoogleEarthイケるよ
    • 他言語の動向。Java減少率が2%くらいでRubyやらPythonやらPHP、JavaScript人口が増えてきてる
    • Javaの基本柱は言語、VM、API。言語の部分はもっと柔軟に対応していこうという動き
    • SPIとかいう、スクリプティング言語用の(VMへの)インタフェースを作って、スクリプト言語も取り込んでいくみたい
    • JRubyもうすぐ1.0
    • jrunscript。言語を指定して走らせるスクリプトエンジン
  • GREE 藤本さんの話
    • GREEのこれまでの苦労話
    • 規模拡大して、開発者も増えて、構成管理が大変になった。いまは apt-server 立ててるとか。大きくなってからだと移行が大変よね。。
    • サービスの配置、ディレクトリ構成をよく考えてなかった。サービス間連携するときに調整コスト。あるある。どう転がるか分からない新サービスとかだと、何を汎用的に作っておくべきかという見極めもありますね
    • blogを単一テーブルで管理してて、スケールして大変なことになった
    • サーバが増えてきたときの、サーバ管理システムが欲しい
    • 最近は ehcache がアツいのですか
    • 同期処理を非同期に切り出す。あー、身に覚えがw

そういや、飲み会で、Bさんに会った。新しい名刺をもらった。元気そうで、楽しそうでよかった。

あと、U社のエンジニアの方とお話した。Ruby屋さん。Erlangの話とか使いどころについて議論。Haskellよりも使いどころが想起しやすいよね、とか。文献は結構充実してるらしい。
あと、最近のRubyサービスは、lighttpdで受ける構成が多いらしい。へー。「ライティー」と発音することを初めて聞いた。しらんかった。

しかし、ひさびさにJavaをやりたくなった夜だった。さっそくNetBeansいじろう。

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